新編・日本幻想文学集成 第5巻
新編・日本幻想文学集成 第5巻 / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
江戸川乱歩についてはこの全集に収録されているものは、全て既読なのでショートカット。佐藤春夫は実話怪談で怖い人だが、夢か現か判別ができない幻想譚を書いていたとは。後、メタ的なものが多いのが興味深い。宇野浩二作品については主人公(おそらく、作者自身)にイライラし放しで個人的に楽しめず。自分の事を棚に上げて人を馬鹿にし、そのくせ、何もしない、本当に口だけは偉い野暮天な男さね!一方、稲垣足穂は夢の中でお酒に酔いながら月に気侭におしゃべりしているような読み心地。後、少年愛について書いた「かものはし論」にニヤリ。
2018/02/21
ぐうぐう
『新編・日本幻想文学集成』第五巻は、「大正夢幻派」と題し、江戸川乱歩、佐藤春夫、宇野浩二、稲垣足穂を収録している。乱歩と足穂に挟まれた佐藤と宇野は、やや分が悪い。佐藤春夫は理詰めの印象を受けるし、宇野浩二はセンチメントに過ぎる。もちろん、単独で読めば、問題がない。すべては乱歩と足穂が悪い。それほどに、この二人は格別なのだ。「押絵と旅する男」から始まる乱歩だが、悪夢のような物語の何が怖いかと言えば、すべては起きている出来事だからだ。覚めない悪夢ほど怖いものはない。(つづく)
2017/03/29
里馬
江戸川乱歩面白い 佐藤春夫半々 宇野浩二ちょっと苦手 稲垣足穂あんまりハマらなかった
2018/08/01
mako
正直言うと読了、ではないw大きいから家で読むしかなく、貸し出延長したけど次の予約者がいて返却せざるをえない状況に;乱歩以外はあまり読んだことのない人ばかりだったので新たな出会いにはなった、けどこういうのって合同展示会とかと同じで、やはり個別に出会うのが良いような気がしたw
2017/06/14
あさ
・江戸川乱歩 ・佐藤春夫 のみ読了。
2017/04/15
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