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後藤明生コレクション3 中期

後藤明生コレクション3 中期

後藤明生コレクション3 中期

作家
後藤明生
いとうせいこう
奥泉光
島田雅彦
渡部直己
出版社
国書刊行会
発売日
2017-05-12
ISBN
9784336060532
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後藤明生コレクション3 中期 / 感想・レビュー

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amanon

前半に収められた短編についても色々と思うのところがあったのだけれど、後半を占める「吉野太夫」を読んでいたら、その印象が殆ど消えてしまった(笑)。二十数年ぶりの再読だが、初読の際には何だか煙に巻かれたというか、結局何の話だったのかよく分からないという印象だったが、改めて読み返してみると、解説にもあるように、一見これといった方向性もなくグダグダとエピソードを書き連ねただけのように見えながら、精緻な計算がなされ、また読者を煙に巻きながらも、ちゃんと読みどころも用意してくれているといなかなか心憎い作品だと痛感。

2024/07/12

フリウリ

まずは「吉野太夫」。吉野太夫といっても有名な吉野太夫ではないほうの吉野太夫を求めて、信濃追分近辺や書物の中をウロウロする話であり、そのウロウロ加減がとてもおもしろいのだけれど、途中、友人からの書簡に応答するというかたちで、谷崎潤一郎の「吉野葛」(という「おかしな小説」)や、花田清輝の「吉野葛注」への言及があり、別件ではあるけれど、本書が谷崎潤一郎賞をとっていて、かつ最近、後藤明生が「吉野葛」について語る肉声(youtube)があることを知り、まだ聞いていないけれど、考えさせられている。おもしろい。9

2023/03/09

ナカユ〜、

僕の主観だが、今の慌ただしい、派手だ、という感じの現代日本文学に慣れ親しむと、どうも緩すぎるように見えちゃう読めちゃう後藤さんの小説群なんだけど、普段SFばかり読んでる僕も、そのあまりにもリズムの違いについつい笑ってしまうのだが、ただ、物語を読者に読ませ、深く潜らせるには、ゆっくりと向かわなければならない後藤さんのテクニックなんだと思う、一緒に潜ろう、超良書、

2021/10/28

きたうら

短篇「針目城」終盤の文章の実直さに胸を衝たれた。

2024/09/22

すし

『吉野大夫』のみ読んだ。

2020/03/22

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