バルザック 三つの恋の物語
バルザック 三つの恋の物語 / 感想・レビュー
neimu
木原敏江デビュー50周年記念出版ということを知っていたら昨年のうちに入手していたのに…。作品そのものは知っていたが、値段も高いしちょっとなあと思っていて、まさか挿絵がドジ様とは知らず、勿体ないことをしてしまった。書評か何かを斜め読みした時にイラスト絵本であるということは描かれていなかったので気付かなかった。花盛りのロマンスの頃の絵柄に少し似ているが、きりっとしている感じよりもふにゃっとしている感が強いかな。摩利と新吾や杖と翼のイメージも悪くないが、この話を竹宮恵子が描いていたら…?と想像しないでもない。
2020/03/04
更紗蝦
バルザックの『女性研究』『我らが大佐の愛人』『ことづけ』という短編のタイトルを女性名(『リストメール公爵夫人』『ロジーナ』『ジュリエット』)にして、木原敏江先生のイラスト(カラーとモノクロが半々)を付けた本です。まえがきには《フランス文学の巨匠バルザックの小説を絵本にするという、本邦初の試みである。》とありますが、「絵本」というほどイラストの比重は高くなく、「印刷が綺麗な挿絵」です。画材の関係で否応なしに出てしまう「塗りムラ」が再現されてしまっているところは、評価が分かれるところなのではないでしょうか…。
2023/03/14
belle
美麗なイラスト付き。えっ?バルザック?まえがきによれば、巨匠バルザックの小説を絵本にするという試みから生まれた本とのこと。ナポレオンのロシアでの敗北。王政復古。19世紀前半が舞台の恋物語が三つ。恋とはいってもそこはフランスな世界。サロンで。戦場で。馬車に揺られて。大人なのか。身勝手なのか。でもそんな物語をこちらも勝手に楽しむ。色鮮やかな挿絵がなかったら、印象もまた変わったかと少し思った。
2019/11/17
Susumu Kobayashi
バルザックの3つの短篇「女性研究」(リストメール公爵夫人)、「我らが大佐の愛人」(ロジーナ)、「ことづけ」(ジュリエット)を収録し、木原敏江の挿絵を付した本。ページ数に比して価格が高いので、よほどのファンでない限り買わないのではと心配になる(心配する立場ではないのだが)。
2019/12/19
MAMI.
★★★★☆
2019/09/22
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