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怪異の表象空間: メディア・オカルト・サブカルチャー

怪異の表象空間: メディア・オカルト・サブカルチャー

怪異の表象空間: メディア・オカルト・サブカルチャー

作家
一柳廣孝
出版社
国書刊行会
発売日
2020-03-26
ISBN
9784336065773
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怪異の表象空間: メディア・オカルト・サブカルチャー / 感想・レビュー

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HANA

これは面白い。本書は三部から成り立っており、第一部が明治から大正にかけて新聞記事や霊術家、ラジオ等の心霊の需要についてで、第二部が70年代のオカルト、第三部が漫画やラノベと、近世の怪異が通史的に語られる構成となっている。第一部だと怪談会に霊術家、第二部だと学校の怪談につのだじろうとどこを取っても興味が惹かれる題材ばかり。第三部のサブカルにおける怪異だけは「もののけ姫」以外全て未見なので、よくわからなかったが。とりあえず近世の怪異については大体押さえられているので、この分野に興味ある人は必読の一冊だと思う。

2020/05/20

川越読書旅団

東京堂書店の怪奇コーナーに圧倒され思わず購入。明治期の怪談話から映画「貞子」にも紹介された御船千鶴子の千里眼実験、つのだじろうに宜保愛子と日本のオカルト史をガッツリと鳥瞰できる内容。ただ、現代のオカルトが完全にラノベからの紹介となっている状況に、もはやオカルトは一部マニアの世界にしか生息しえないのかと、一抹の寂しさを覚えたり。

2021/10/30

マグカップ

化物、妖怪、幽霊…このような「怪異」の解釈の枠組みは、時代や場所によって異なり、変化する。本書は、近代から現代に至るまでの「怪異」に対する時代認識や地域の認識を、さまざまな題材を用いて説明している。「怪異」の歴史をザッと知りたい人におすすめの一冊。

2021/09/16

あんすこむたん

書かれている内容も良いが、この本のいいところは明治から現代への時系列に並んでおり、最後の部はオカルトや怪異が関係するライトノベルについて色々な作品が書かれている所。アニメで見たものもあり、特に話が入りやすかった。

2021/02/20

mittsko

既出論文20篇以上を編んだ、一柳先生の怪異怪談研究の全体像。「怪異の近代」(明治大正)、「オカルトの時代と怪異」(1970年代、一部その前後)、「ポップカルチャーのなかの怪異」(90年代後半~10年代前半)の三部構成に整理されている。どの論考もが、当然、分析読解に鋭く、情報豊富にして的確。文句のつけようもない。 ※ こうした長い歴史的スパンと広い視野(漫画、ラノベもお手のもの)をお持ちの先生が、最新の動向として実話怪談と怪談師に注目しているのが、少なくともボクにとっては重要(「はじめに」参照)

2023/08/23

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