プロビデンス Act2 (Act2) (ネオノミコンシリーズ)
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プロビデンス Act2 (Act2) (ネオノミコンシリーズ) / 感想・レビュー
sin
田辺剛はラヴクラフト作品を見事に視覚化したが、アラン・ムーアは『魔女屋敷で見た夢』『異次元の色彩』『時間からの影』の断片、ネクロノミコンを匂わす書物、『ピックマンのモデル』『銀の鍵』のランドルフ・カーターその人…等々、ラヴクラフトの作品世界を、その生きた時代に悪夢のように見事に編み込んで、物語のタペストリーを拡げてゆき、そして私達を運命のプロビデンスへと導いていく…、果たして『眠りの壁の彼方』で考察されるように、夢や想像と云う非物質的人生こそが真なる人生となるのだろうか?
2023/06/02
flatscan
アラン・ムーアによるクトゥルー神話的物語の第3巻。主人公ロバート・ブラックはついに「ハリの書」に到達する。が、その前後から時間を超越し、精神を乗っ取られ、(主人公が)少女に成らされて(自分自身に)犯され、過去の自分とすれ違い、魔物のカウンセリングを受けつつ、夢の世界に誘われる、というなかなかに悪夢的展開。すでに主人公の精神は崩壊してるんじゃないかこれ。作画であるバロウズの画面構成は、カメラ視点が固定された演出が多くてつまらないと思っていたが、こうした悪夢的な状況を淡々と描くにはちょうどいい気がしてきた。
2023/07/12
緑虫@漫画
★★★☆
2023/09/05
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