愛蔵版 お楽しみはこれからだ PART2
愛蔵版 お楽しみはこれからだ PART2 / 感想・レビュー
ぐうぐう
いきなり『幕末太陽伝』から始まって、「おっ!」と思わせる『お楽しみはこれからだ』第2巻。前巻では紹介されなかった日本映画が積極的に取り上げられているのだ。『けんかえれじい』の回では、渋谷のスパゲティ屋で主演の高橋英樹と偶然隣り合わせたエピソードを披露。『赤頭巾ちゃん気をつけて』では指先だけの出演をしたことがあるなど、個人的な思い出を語りつつ、映画の撮影秘話を巧みに挿入するなど、エッセイとしてのうまさがグンっと跳ね上がっている。もちろん、イラストも絶好調。(つづく)
2022/03/30
杜のカラス
洋画、時には日本の映画をこき交ぜて、印象深い発言を解説していく。その映画自体を、多くは私は見ていない。文章を読んで、zん円、見てみたいと思う映画がいっぱいある。どのようなシチュエーションか、どのような俳優かも、わからないまま、著者の好きなセリフが、印象的につづられていく。そのセリフが生きているのだ。映画から飛び出して、そのセリフが独り歩き、この文章を読む読者に、様々な印象を与える。もしかしたら映画以上に感動的なものかもしれない。文章ってすごいなと思う。著者は、ほんとうに映画を愛しているのだと思う。
2022/09/02
まさ☆( ^ω^ )♬
60年代位までの映画は殆ど知らないので、映画の歴史を学んでるかのような感覚になってしまいます。見たいなあと思う映画も沢山紹介されていて、知らないなりにも楽しめます。70年代中盤ほどの時期のエッセイですが、古さを感じないのは知らない事が多いからかな?等と思いながらの読書になりました。面白かった。PART3へ進みます。
2023/05/11
garth
そういえば、このシリーズを読んでから、映画のセリフを覚えこむ癖がついたのだと思いだしたよ。
2022/12/26
うぼん
ロットリング一本の線でギリギリまで単純化されているのに人物の特徴を明確に表現する和田誠のイラストの凄さは今さら言うまでも無いが、このシリーズのように映画の台詞を添えた銀幕スターというテーマでこれだけのボリュームを一気見すると、もう何だか嬉しくてとにかく気分が良くなる。白壁の部屋があれば何枚も何十枚も並べて飾りたくなる。今回見返して思ったのだが、特にS・マクレーンとN・ウッドの絵にはそこはかとない愛情表現のような気がこもっていて眩しく美しい。本巻紹介の82本のうち、おそらく53本観ているが何作かはあやふや。
2023/05/30
感想・レビューをもっと見る