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おいでおいで (現代の民話・戦争ってなあに 1)

おいでおいで (現代の民話・戦争ってなあに 1)

おいでおいで (現代の民話・戦争ってなあに 1)

作家
松谷みよ子
栗崎 英男
出版社
国土社
発売日
1984-12-01
ISBN
9784337071018
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おいでおいで (現代の民話・戦争ってなあに 1) / 感想・レビュー

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おはなし会 芽ぶっく 

現代の民話・戦争ってなあに全8巻の1巻め。「戦争ってなあに?」と、3,4歳の女の子に聞かれた松谷みよ子さんが、日本民話の会の仲間に呼びかけて出来たシリーズ。どのはなしも胸が痛いのですが、『死体橋』は衝撃的でした。 『夢で帰ってきたとうちゃん / 空をゆく魂 / 三度きた遺骨 / おいでおいで / 海になげだされて / トラと泳いだ兵隊 / 霜のふる夜 / 死体橋 / 生きていた兵隊 』

2021/11/05

くろばーちゃん

松谷みよ子さんの現代民話といえば、怪談実話という認識でいた。しかしこの短編集は違っていた。怪異ばかりでなく、戦時中に実際に庶民の体験した、教科書にも載らないような辛い体験の記録も。特に「死体橋」は衝撃で、おはなしボランティアの会の例会で朗読したら聞いてくれていた仲間のひとりに泣かれてしまった。信じたくないほど酷い事実だが、無かったことにしてしまってはいけない。現在、絶版のようだが是非復刊して欲しい。「幼い日から娘になるまで戦争の中にどっぷりつかって成長」した著者。あとがきもすごい。

2022/11/15

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