数学理解の認知科学
数学理解の認知科学 / 感想・レビュー
アリョーシャ
誤植がとても多いが、それを補ってあまりあるほどの実りの多さである。当時の認知科学の手法を用いて数学や科学の理解のされ方を研究し、どのような教育を行うべきかを提言している。1984年の本であるが、こちらが素人だということをもあって、まったく古さを感じなかった。ここに書かれていることのどれだけが、現代の教育に生かされているであろうか。数学や科学を理解する認知の仕組み、典型的な誤りから探る思考過程、知識が構成される過程、知識はどのように保存され検索されるか、などなど全編を通して興味が尽きることなく読み切った。
2019/04/07
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