メディチ家の紋章<上> (Sunnyside Books)
メディチ家の紋章<上> (Sunnyside Books) / 感想・レビュー
ケイ
チェーザレ・ボルジアやレオナルド・ダ・ヴィンチの時代。メディチ家の紋章を盗むよう命じられたジプシーの少年を助けたのは、その頃はチェーザレ・ボルジアのために働いていたダ・ヴィンチ。ヤングアダルト分野のミステリだが、この頃のイタリアの歴史もほんのりとわかってくるし、読みやすい。マキャベリもちょい役で出てきたり、役者が勢揃い。下巻も一気にいこう。『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK』てわ紹介されていた作品。 金原瑞人訳
2020/11/28
mocha
重大な秘密を持った少年マッテオ。それと知らず彼を庇護するレオナルド・ダ・ヴィンチ。16世紀イタリアの波乱の時代を舞台にした冒険物語。児童書なのでソフトフォーカスではあるが、当時の権力争いや民衆の暮らし、何よりダヴィンチの異才ぶりが伝わってくる。モナリザを描く場面は、フィクションと分かっていても本当にそんな風だったかも、と思ってしまった。下巻では恐ろしいあの男と決着をつけるのか?マッテオの運命やいかに…!
2016/10/13
猿吉君
最初から最後までレオナルドダヴィンチが完全に主役を食ってしまっている作品、感想は下巻に記載します。
2023/07/06
星落秋風五丈原
16世紀のイタリアはフィレンツェ共和国を支配する富裕なメディチ家、宗教の中心ローマ教皇、傭兵隊長を召し抱える公国領主達が勢力争いを繰り広げており、未だ統一国家ではなかった。メディチ家の金印を持っていたマッテオが殺し屋に追われるシーンから物語は始まる。チェーザレ・ボルジアはほぼ従来のイメージ通りでエネルギッシュかつ残酷なキャラだが、彼の妹で絶世の美女ルクレツィア・ボルジアに関しては多少異なる。フランス遠征軍最高司令官を手玉に取ろうとするなど単なる父や兄の操り人形ではなかったことが窺える。
2016/04/06
detu
図書館児童書コーナーよりタイトルに惹かれて。15世紀初頭、イタリアでローマ法王やら、少年アドベンチャータッチやらなど自分好みの設定で読みやすい筈なのに何故かなかなか入り込めず。レオナルドダヴィンチ登場で少しずつ興味湧く。児童書といえ、かなりエグい箇所も。人体解剖図、モナリザ、人力飛行機等史実も面白い。下巻へ。
2021/05/24
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