フラダン (Sunnyside Books)
フラダン (Sunnyside Books) / 感想・レビュー
まちゃ
震災から5年後の福島の工業高校を舞台にフラ愛好会で「フラガール甲子園」を目指す高校生たちの青春ストーリー。震災で心に傷を負った高校生たちがフラを通して自分の気持ちに正直に生きようとする姿に好感が持てました。フラに取り組む男子高校生が主人公っていうのも新鮮でした。
2017/02/13
takaC
図書館のYA本棚をスキャンしていてたまたま見つけて借りてきた本だが掘り出し物だった。震災5年後の福島の高校が舞台の部活モノ。構成要素がすべて意味アリ。いや、捨て駒キャラも何人かいたけどあまり気にしないでおこう。
2017/05/31
fwhd8325
福島は、スパリゾートハワイアンズもあり、フラダンスとの関係は深い。そこの着目した、この物語は上手いと思いました。震災につては、避けて通れない中で、事故を起こした側、避難を余儀なくされている側の双方を偏らずに描かれていると思います。映像的な物語であると私も感じます。できることなら、矢口史靖さんを監督に実現できればと思います。
2017/09/17
chimako
気持ち良く笑えて泣けるヤングアダルト。3月11日を前に生徒たちに読んでほしい一冊。福島県立阿田工業高等学校建築科デザイン専攻辻本穣(ゆたか)が主人公。水泳部をやめ、帰宅部となった高校2年生。ある日穣の前に黒髪の女子が現れてこう言った。「ねえ、フラ同好会に入らない?」その黒髪女子から逃げ回る穣。そうこうしている内にクラスに転校生がやって来た。帰国男子の超イケメン柚月宙彦(ゆづきおきひこ)。誰にでもおくさずものが言える、神対応の人気者。彼との出会いがフラとの出会いとなり物語は芯部へ。フラ、やりたくなる。
2017/03/06
mocha
フラガールズ甲子園をめざす福島の高校生達の青春ドラマ。超絶イケメン帰国子女、巨体と痩せっぽちの一年生コンビなどキャラクターの面白さで笑わせつつ、震災が招いたさまざまな摩擦やひずみをも描いている。彼らは、お互いのことを深く知ろとしない。「家はどこ?」「家族は?」という何気ない問いも、罹災した街では相手を傷つけるかもしれないから。それぞれに思いを抱え、フラを通して歩み寄る姿がとてもいい。エピローグではこみ上げてくるものがあった。
2017/02/27
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