男の作法
男の作法 / 感想・レビュー
とも
★★★★池波正太郎といえば、硬派な歴史モノを描かせれば超一級の昭和の大作家。その彼が考える表題の通り、男の生き方、生き様を記したエッセイ。衣食住に始まり、人や仕事との関わり方から最後は理想の死に方まで、ほんとうに池波流ゆりかごから墓場まで。「男とは」、に徹底的にこだわった、とはいえ無理な理想論ではなく、肩肘張らないとはいえ、肝の据わった生き方には、現代にはない古き良き、とはいえ今でもなお見習いたい理想の『男』像である。ずっと耳の奥で河島英五の「時代おくれ」がしっとりと流れ続けていた、そんな作品である。
2016/10/26
みやちゃん
現代にも十分、通じる内容です。流石ですね。粋、分別の重要性を改めて感じました。遊びは必要だな。
2014/02/16
オカヤン
男とは〜と堅苦しいものじゃなくて、ざっくばらんです。嫁さんに選ぶなら、よく気の付く人を〜とか、女の人の重要性についても話されてます。作法ってより、筆者のこだわり?(笑)でも、すごく自然体な筆者が面白かった。
2013/12/10
nyanlay
時代は古いですが、是非殿方に読んでもらいたい
2009/06/13
R
池波先生へのインタビューを元にした、コラム、あるいはエッセーといった本でした。まるで小兵衛先生と話でもしているかのような、そういう印象を持つほど著作に描かれた男と似たそれをそこに見るかのようでした。説教臭さとは違う、生き様に対する言葉がステキで、まるで池波先生と話をしているかのようなつくりで大変よい本でした。鮨の食べ方もわかったし、一つ、大人になったようなと、たわけたことを呟いてしまう魅力いっぱいの本でした。
2011/04/26
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