女性に関する十二章
女性に関する十二章 / 感想・レビュー
通勤快読
昭和28年の婦人公論連載ものらしいが人間の本能(欲望)は不変で理性はその時の秩序によって可変することがよくわかる。著者は本能と理性を分けて考え、そのバランスを臨機応変に調整することがうまく生きていくコツと説いており納得できる。【妻は世間の代表者】夫が面倒だと感じているのは妻ではなく結婚により自由にならない諸々のこと。という説明は特に参考になった。"女性"というワードはさほど関係ないかも。
2024/07/02
ひよふぜい
中島京子 彼女に関する十二章を読んで元ネタを参照したくなってポチった。70年前とは思えぬ潔い人生論と、往時は戦争が地続きだったんだなと思わせる描写も。 自分の本能と欲望と執着とを生かし、他人のそれも尊重したらいいという一文が刺さった。道徳や秩序なんてものはゴツゴウによってできてるんだもの。
2024/03/01
必殺!パート仕事人
昭和29年刊の復刻だそうです。我を出し過ぎてもいけないし、全く自分を抑えても良くない。理性によってバランスをとることが大事なのでは?というのは、その時代にしたら新しい考え方だったと思います。文体が難しくてよくわからなかったですけれども。「理性的に生きること、本能的に生きること、両方やれるように自分を作っていくことです」
2021/09/15
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