男の作法 愛蔵版 (ゴマブックス)
男の作法 愛蔵版 (ゴマブックス) / 感想・レビュー
とも
★★★★池波正太郎といえば、硬派な歴史モノを描かせれば超一級の昭和の大作家。その彼が考える表題の通り、男の生き方、生き様を記したエッセイ。衣食住に始まり、人や仕事との関わり方から最後は理想の死に方まで、ほんとうに池波流ゆりかごから墓場まで。「男とは」、に徹底的にこだわった、とはいえ無理な理想論ではなく、肩肘張らないとはいえ、肝の据わった生き方には、現代にはない古き良き、とはいえ今でもなお見習いたい理想の『男』像である。ずっと耳の奥で河島英五の「時代おくれ」がしっとりと流れ続けていた、そんな作品である。
2016/10/26
いつまで
なるほどと思うもの、それはおかしいと思うもの、半々くらい。おかしいと思う項目はとことんおかしい…。常々素直に話を聞く耳を持ちたいと思っている人には、鍛錬にお勧め。
2020/09/04
くりりんワイン漬け
『人間というのは、たとえばきょうみたいに新鮮なトマトを食べただけで「ああ、うまい・・・・」生きているということの意味も、だんだんわかってくるでしょう』 本書からの抜粋。 病気から復帰したものとしては非常に心にのこる言葉です。 この本は人それぞれ刺さる箇所がことなる本です。 共感という面では本そのもに共感をするものは少ないだろうが、本書のある視点でかかれたあるコメントには共感をえるものも多いのではないだろうか。 総じて我々からすると古いひとなので、「う~ん」というところもあるが、私の父、祖父などが経験した2
2013/06/22
ドッグマスター
男をみがく。死を思って今を生きる。大事だなぁ。
2010/04/28
nao3991
池波さんの生き方に関する美学が詰まった本?ところどころある著書からの引用文が良い味を出している。「男の顔を良い顔に変えていくことが男を磨くことである。」生き方は顔に現れる、このことを深く胸に刻み、一日一日を過ごしていこうと思いました。あと、最後のほうの「死」に関するところは必見!
2010/02/10
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