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大蛇の橋

大蛇の橋

大蛇の橋

作家
澤田ふじ子
出版社
幻冬舎
発売日
2001-03-01
ISBN
9784344000711
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大蛇の橋 / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

明和6(1769)年、茂兵衛とお杉夫婦は左手の人さし指がない侍大滝市郎助に瓜を恵む。尼寺で狼藉を働く男達を瞬く間に懲らしめた市郎助は、庵主の妙蓮に礼を言われ、その場を去る。大滝市郎助は無給人としてお徒士組の辻固めに出役していたが、宝暦10(1760)年、初代篠山藩藩主忠朝が53才で没する。父六右衛門が家督を譲り、22才の市郎助はお徒士組に。篠山藩城代近松大学に「石垣に刻まれている符号を記録したい」と申し出て、認められる。

2004/01/22

さすらい

圧倒されました。澤田さんが現代を憂いて描いた作品だったとは…。市郎助の表の顔と裏の顔、心の隅々まで筆者の威圧感が伝わり鳥肌が立ちました。能はさっぱり解りませんが、武士の情けや心意気には心酔したの一言です。

2012/08/24

朱音

大蛇っていうのはそもそもの発端が「道成寺」にあるからなのだろうけど、復習譚の執念深さを蛇にたとえているのかな、とも思う。時代物のパターンとして仇討ちもの、と言う分野があるわけだけれど、これはどうにも…辛いですね。最初に仇討ちの計画から始まり、昔へもどってそうなっていった経過を述べてゆくという構成はいい。引き込まれる感じ。読後感はあんまり良くない…のは仇討ちものとしてはしかたないかも。

2002/11/12

ES335

復讐完結物。主人公が超人となり、恨みをはらす痛快物語。 ただ描写はちと残酷。 内容、面白さは普通。

2021/12/15

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