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ささらさや

ささらさや

ささらさや

作家
加納朋子
出版社
幻冬舎
発売日
2001-09-01
ISBN
9784344001169
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ささらさや / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

非日常的な設定で「日常系ミステリ」をつづることが、いかに物語をおもしろくさせるか。作者はきっと知り抜いているのだろう。女性から見る目線の新鮮さに驚く。もっとも感心したのは、3人のおばあさんたちの登場である。よかったよかった。若いエリカもそうだけど、慣れない土地で友人もできて、凹みかけた人生も、どうやら立て直せそうなサヤ。連作になっているけれど、ひとつの長編みたいに感じた。おそらくこのままの続きはないのだろう。タイトル作のあとに添えられた、モノローグによるエピローグが、優しくて、ちょっぴり哀しい余韻を残す。

2020/03/24

あん

死んだ者が、ゴーストとなって愛する人を見守り、最後に消えていくという設定のお話は何度も読んだことがありますが、優しさと切なさにあふれた文章にすっかり引き込まれてしまいました。最愛の人を失っても、人は再び心から楽しんだり、笑ったり、喪失感を埋めていくことが出来るのですね。ちょっと疲れた心に沁みました。加納朋子さんにハマりました。続編の『てるてるあした』も読んでみます。

2014/11/16

*すずらん*

いきなり夫を喪ったサヤが、佐々良という街で様々な人と出会い、成長していく物語り。終盤は涙なしでは読み進められませんでした。人は生きていれば必ず何かを失う。物でも人でも感情でも。もうダメだと何度も思う。もう二度と笑うことはできないと…それでも生きていれば必ず、傷は癒えるし笑顔も戻る。空いた穴はいつの間にか他の物で塞がれている。時の経過は大きな処方箋だ。人はきっと、自分が思っているほど弱くはない。私にもいつか聞こえるかな?哀しくてどこか懐かしい衣擦れの様な音…読了後に装丁を見返した時、また涙が溢れました。

2013/02/03

ぽぽ♪

前から気になってたけど、後回しにしてたのを、映画化を機に読んでみました。サヤがお人好しすぎてハラハラしっぱなしでしたが、周りの夏子、久代、珠子、エリカに支えられて、少しずつ強く前向きになっていくのを保護者目線で読んでました。初っ端から切ない展開でしたが、ラストは切ないながらも温かい気持ちになれました。映画も観てみたいです。

2014/11/21

itoko♪

先に『てるてるあした』を読んでいたので、久代さん・お夏さん・珠ちゃんの3人組&エリカさんの登場にはニンマリ。私もそうだったけれど、一人目の育児は育児書に書いてあることを実践しては一喜一憂していたので、さやに感情移入してしまった。私にも、3人組みたいな人達が身近にいたらなぁ~と羨ましく思った。ちょっとお節介だけどね。ダンナさんが居なくても、【母は強し】きっと逞しく生きてゆけます!

2015/01/13

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