ホーローの旅
ホーローの旅 / 感想・レビュー
ジュースの素
皆さんもどこかで必ず何度か目にしてるでしょ? こんなホーロー看板。 泉さんの軽妙な文体と 可笑しさに何度も吹き出しそうになった。電車の中では読めない。(笑) 崑ちゃんのオロナミンCのも3バージョンあるそうだ。この本自体が古いのでナンだが、成田エクスプレスの成田行きの左側にはまだホーロー物が残っているそうだ。オロナインも崑ちゃんの予定だったのが、浪花千栄子になった理由は彼女の本名がナンコウキクノだったから。やはり横綱は金鳥・水原弘・由美かおる・崑ちゃんだな。実家の田舎にも何かあったなぁ。
2015/08/05
つちのこ
昭和30~40年代にどこにでもあったホーロー看板はすっかり姿を消した。線路脇や農家の納屋にわずかに残る看板を探してカメラに収めているが、そんな遊びも風前の灯火だ。この本は私を夢中にさせた一冊である。そんな遊びが高じて、ホーロー看板を探す旅のHPを公開するまでになった。泉、町田の軽快な文章もいいが、昭和30年代の風俗に触れながら、当時の広告戦略の一級の資料として看板の魅力を伝えている。オロナミンCや太田胃散、仁丹のウンチクは看板に興味がなくても勉強になる資料である。(2005.4記)
2005/04/03
のぞみ子
あー、いいなあ、ホーローハンティングしたいなあと思うんですが、もう少し本業寄りで考えてみますと、国鉄型の柱にとりつける駅名標ってあれ、ホーローですよね。青地に白文字のやつ。あれをまとめたいとかねがね思っているのですが、写真も散逸しててどうしたものかと。そういうのまとめてる駅名標サイトさんとか無いですかね。 柱じゃなくても、ホーロー駅名標まとめたいなあ。
2014/09/23
久守洋
大塚食品の元営業マンや看板制作者の話が良かった。看板は作り、貼った者がいたからこそ存在しているのである。ただ看板の写真を羅列するだけでは面白味に欠けるというものだ。また、ここで紹介される看板の写真はいずれも撮影地が併記されている。風化した木造建築やモルタルに貼られていることに意味があるのであって、個人宅の部屋に飾られた看板やレトロを狙った居酒屋などにベタベタ貼られている看板では興が削がれる。
2014/04/03
おたきたお
ホーロー看板に関する叙述。ホーロー(看板)職人との座談会で職人が「ホーローの欠点は長持ちし過ぎて今の宣伝には向かない」と語る。しかしそのおかげで我々は大正期から昭和40年代当時の生活を窺い知ることができる。マッチ・モーター・肥料・農具・ミシン・ミソ・わた・仁丹・お茶。単語を列挙しただけで生活感が漂う。オロナミンCの大村箟本人へのインタビューも人柄や看板への想いを伺えて秀逸。マニアの持ち去りに対し「ホーロー看板は看板の背景や周囲の環境と一体のものだ」との指摘はもっとも。雑学王の著者ならではのトリビア多数。
2006/01/01
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