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嫌われ松子の一生

嫌われ松子の一生

嫌われ松子の一生

作家
山田宗樹
出版社
幻冬舎
発売日
2003-01-01
ISBN
9784344002852
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嫌われ松子の一生 / 感想・レビュー

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カレイ.シュウ

映画も観てないはず?存在も知らなかった中年の叔母が殺された。大学生の主人公がその人生をたどる物語。真面目で美人な若い女性が些細なきっかけで転落していく。寄ってくる男はクズばかりで、風俗に堕ちて、ついには殺人までおかしてしまう。本人は愛されいだけ、居場所を求めているだけなのだが…。最後は希望を掴もうとしていたが、遊び半分、軽い気持ちで殺されてしまう。人生、命の理不尽さ、昭和の社会のどん底を生きていた人達の描写、特に風俗業界の取材調査が凄い!最後にキリスト教の「汝の敵を愛せ(るのか?)」も突きつける。

2019/10/12

taiko

壮絶で悲惨な松子という女性の生涯。 これ程、あれやこれやに惑わされる人がいるのだろうか。頭が良くて、何でもすぐにこなせるようになる器用な人。なのに、最後はその人生を不遇のままに閉じることになる。 松子は嫌われ、では決してなかった。境遇から、最後は一人になったけれど、その都度愛する人がいた、そこは幸せでいられた部分だと思う。松子に共感できることはない気がしているが、人の人生をのぞき見した感じで、読書としては興味深い時間だった。最近、この手の誰かの人生をたどる小説に巡り会いがち。 かなり好みの本でした。

2017/08/28

harass

題名や映画予告で前から気になっていてようやく借りる。あのコミカルっぽい映画演出が強く印象にあり小説だとどうかと読み出す。亡くなった松子の人生を甥の大学生が調べていく。優等生の転落で、実に陳腐でともいえる逸話が連続する。ボヴァリー夫人を少し連想。救いは…… だがある種のカタルシスがある。ただ、あの予告のオフビート感が原作にあるのかと思いこんでいたがそれは無い。オーソドックスな作りだった。ゆえに安心して読めるが逆に物足りなさを少し感じる。

2018/05/21

taiko

再読 何故松子はあの修学旅行の時に、あのような行動をとったのかが疑問。 頭が良く、なんでもこなせる、実は出来る女のはずなのに、目先のことに惑わされ、短絡的に物事を片付けてしまうところがあった事が、その後の彼女の人生で分かるにつれ、あの行動も松子ならではだったのかと思わされました。 転ぶ先によっては、幸せに暮らせたはずの松子の一生。 物語としては面白かったですが、決して共感は出来ません。 でも、やっぱり好みの作品。 また機会があったら手にすると思います。

2020/02/26

paf ❤︎

むかし内山理名さん主演ドラマで、センセーショナルなタイトルと理不尽なストーリーに、全く納得がいかなかったのを覚えています。いつか読もうと思いつつも、枚数多めの二段組に怯んでいたけれど、魅力的な松子の不幸な転落人生にすっかり取り憑かれちゃった! どこまで突き落とすのだ山田宗樹 (゚ロ゚;) !! 次々とやって来る転機を淡々と受けて、その時その時目の前にいる男を信じて尽くす松子。あーっもうっ 納得いかない! でも、本人はそれで幸せ·····♥ 読み友さんありがとう。続編にレッツゴー!

2020/03/18

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