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引き潮

引き潮

引き潮

作家
松本侑子
出版社
幻冬舎
発売日
2004-09-01
ISBN
9784344006782
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引き潮 / 感想・レビュー

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ぷく

乗換アプリでは、何番目の車両に乗れば出口に最も近いかまで教えてくれる。でもたまには、そんな優秀な乗換アプリに反抗して、行き当たりばったりの電車に揺られてみたくなる。今回はたまたま同じ電車に乗り合わせた人の、その人だけの物語。向かいに座る人、吊革につかまりぼんやり立っている人、たとえそれが他人から見たら、鳥の羽より軽いものであっても、それらの物語は、「現実」としての体温を正しく帯びている。『葉桜』がダントツでよかったのに、表題作の『引き潮』。お寿司屋さんで、ナイフとフォークはおかしい。私の読解不足か?

2018/10/09

まいぽん

装画が素敵。タイトルにも心惹かれ図書館で。歳を重ねるうちにふと出逢うことがあるかもしれない出来事。または、普通の顔して生活している人びとが胸の底にしまっていそうな過去のひとときを切り取った短編集。はじめの数編はさらっとした読み心地で、すぐ忘れそうではあるもののw好感度高し。読み進めるほどに愛欲絡みの内容になっていったのだけど、どこか既視感?うーん…いや、年齢的にはよくわかる感慨ではあるけれども…。カバー絵は本当に素敵。読メ表示より現物のほうが綺麗。

2022/05/07

kanazo

表紙に惹かれて借りてきたが、7年前に読んだことを忘れてただけだったー;「引き潮」以外覚えがなくて、自分の記憶力の怪しさがちょっとコワイ…とりあえず前回感じた「"引き潮"での『美佐さんが置いた』というナイフとフォークはどこから出てきたんだろう(お寿司食べてお茶飲んでたのに)」に引き続き、今回は「"帰郷"の12歳は6歳くらいの感じだなぁ」とツッコミたくなったのをメモしておこう。

2015/05/16

saori

さくさくと読めだけど、でも、描かれているものは決して軽くはなかった。一言で言えば「時間の重み」かな。というかそれだけ、だったかもしれない。それを様々な角度で水彩画のように淡く描いてる。だからあまり若すぎる読者には分からないんじゃないだろうか、と思った。リアリティを大切にしている分、現実を歪められるような刺激的な読書にはならなかったところが物足りず。

2011/11/04

ミトコンドリア

短編集。「葉桜」「花と蜂蜜」「引き潮」がよかった。人生に1回は、誰でもこういうロマンチックなことがあるよね、っていうのを丁寧に書いていた。

2017/03/28

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