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破裂

破裂

破裂

作家
久坂部羊
出版社
幻冬舎
発売日
2004-11-01
ISBN
9784344006980
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破裂 / 感想・レビュー

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抹茶モナカ

医療裁判、老人の医療問題、医局内の人事を扱った小説。いろいろ詰め込んであって、読み応えはある。読んでいると病院不信になって来る。ラストで問題は解決するけれど、全くのヒーローが安っぽく登場しないので、トーンは硬い。

2015/09/27

里季

大変面白かった。久坂部さんの作品はいくつか読んだがこれが一番面白く読みごたえがあった。とくに医療裁判のやり取りの場面が圧巻であった。詳しくはネタバレになるので書かないが、義母が倒れて意識のないまま3つ目の療養型病院に転院した際、院長先生の言われた、「なかなか死なはらへんで」という憐れみを含んだ言葉を思い出した。義母は亡くなるまで1年3か月も寝たきりであった。長寿社会に鋭く切り込む作品である。

2017/03/31

そのぼん

手術のミスで患者が亡くなったかもしれないという疑惑に対しての裁判と、医療が発達し、長寿の人が増えたため高齢化社会となった日本の抱える問題を描いた作品でした。何だか途中、登場人物が淡い恋心を抱いたりする場面はむず痒くて必要もない気もしましたが、それ以外は悪くなかったかなと思いました。ちょっと読みにくかったけど、全体的には悪くなかったかなと思いました。

2016/04/22

キムチ

元々医療系小説が好きだ。特に久坂部ものは外れなく現実をメスでえぐる。端緒は医療裁判…次第にルポライター、厚労省役人実態、医療現場や閥、介護保険現場まで拡がりを語る。資料を駆使しつつ、筆者がリアルに見聞きした場面と空気が活かされ難渋なまでに語句が散りばめられ、些か困憊。しかし読ませる。ともすると甘い人情味の空気になる介護医療、そして延命や天寿。国家がうみ出した長寿と望ましい死。役人の作文なら腹が立とうが案外、正鵠を射るのかも。ネオ医療センターのアンケートを書く筆者の正論的内容が何やら無気味なほどに★

2015/10/14

達ちゃん

実話?と思うような医療ミステリー、読み応え十分でした。すごく重いテーマで、色々と考えさせられました。長生きだけが幸せではないのかなあ。ん~難しい。

2017/03/19

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