眉山
眉山 / 感想・レビュー
たらこ
神田のお龍の生き様は感動的…最近、本気で人を叱れる人って少なくなりましたね。散り際まで凛としてた龍子の様にはなれないけど少しだけ近づきたいと思いました。人と人の繋がりと母と娘の素敵な物語。
2014/11/19
瑪瑙(サードニックス)
なんて人間的に素敵で潔い生き方でしょう。感動しました。不倫は嫌いですが、このお母さんのように毅然として誇りを持って娘を育て、そして自分の最後まできっちり決めて生ききった凄さにはただただ敬服するだけです。娘の咲子もきっとこの先、自分らしく生きていくことでしょう。母と父の事を誇りに思って。
2017/11/14
ちゃんみー
咲子が主人公、と思いきや、これはその母親である"神田のお龍"の物語ですね。泣かせますよ、これ!お龍の生き様がかっこいいしね。阿波踊りのシーンで咲子の父母が出会った時は、あの踊りの喧騒の中で二人だけの静かな"時"がスポットを浴びたように浮かび上がってきて、静寂に包まれた感じがしてきまして、頭も心もジンジンときました。分かるかなぁ、この感じ。
2013/11/18
ぶんこ
眉山の見える町で育った咲子の母は「神田のお龍」と呼ばれた気っ風のいい正義感の強い面倒見の良いお人。神田っ子の母が、人生で唯一好きになった人の故郷に引っ越し、一人で娘咲子を育てる。その過程で多くの人に慕われ、多くの若者が立派になっていきました。癌が全身に転移しても気丈に生きる姿には胸がつまり、一読者に過ぎないのに言葉をなくす。献体というものの意味も分かり易く説明されていて、ラストの寺澤医師の解剖実習感想文が依り献体の意義を示していました。
2017/07/01
千穂
眉山の見える町で1人、娘咲子を育てる神田のお龍こと龍子。その気っ風の良さ、面倒見のよさは真似出来ない。パーキンソン病を患い店を閉めケアハウスに住むが、末期癌が彼女の身体を蝕む。看病に徳島に移り住む娘。テンポ良い阿波踊りの音楽が聞こえてきそう。献体についてもわかりやすく記述されていた。
2017/08/03
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