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背の眼

背の眼

背の眼

作家
道尾秀介
出版社
幻冬舎
発売日
2005-01-01
ISBN
9784344007314
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背の眼 / 感想・レビュー

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ミカママ

ホラーミステリー大賞の特別賞であり、彼のデビュー作とは知らなかった。選評にもある通り、前半少々つたない部分もある感じだったが、後半は一気に。謎解き部分(犯人、動機)は、私の苦手な分野、ただし細かい伏線がすべて見事に回収されたのには、著者の律儀さが現れているよう。ところどころゾクゾクっとさせられる箇所アリ、まさにホラーの本分を読ませていただきました。

2014/10/19

sk4

ボリュームがあって、一日では読みきれなかった>< 道尾先生の他の作品で気づいたことなのだけれど、本作品の冒頭の手紙に『S美』と。。。背に眼を背負って自殺したS美。確か、『向日葵の咲かない夏』でも、ショタの標的に遭って、主人公の妹に喰われたのもS君だし、『鬼の跫音』でも各短編にSという人物が。ゾゾ~ッ! そういえば、真備・道尾・凛の三人組って他の作品にも出てたような。シリーズものの第一弾だったんですね。

2012/06/26

しろいるか

真備シリーズ逆行して読んでしまって、やっと読んだ本作。設定や雰囲気は『骸の爪』よりこちらが好みかな。デビュー作とあってホラー?ミステリ?というどっちつかず感や、ぎこちなさみたいなものは感じるけど、人間の孤独や悲哀、現世に残した未練など、読み手を引っ張る読ませどころも沢山あった。一番印象的だったのは、広重の東海道五十三次の絵が効果的に挟まれてたこと。そのタイミングが絶妙でぞくっときた。犯人にまつわるミステリ部分は上手く伏線が張られていてよかったと思う。

2010/12/27

Rin

【図書館】写真を見ると背中に人の眼が写っている。そしてその人物はその後、自殺を。世の中には様々な心霊現象が存在して、呪いや災いがあったりする。そんな心霊現象を冷静に見極める探偵と主人公。心霊現象のカテゴリー分けは読んでなるほど、と思わされた。ミステリ要素もしっかりあったので、そんなに怖くないかなと思っていたら背の眼は怖かった!それでも思い込みや先入観、期待感。人は見たいと思ったものを見てしまうし、情報に誘導されやすいということを再確認。ホラーは苦手だけど読みやすくキャラも魅力的。シリーズを追いかけます。

2016/08/09

里季

第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作、道尾秀介氏のデビュー作。真備霊視現象探究所はこの作品で作られたことを知る。第一の感想は…長かった。苦手の1ページ2段ものでかなりの分厚さ。物語の核心の面白さに至るまでが冗長すぎて辛抱を必要とした。残念なのは、犯人が早い時期にわかってしまったことだ。この人が怪しいと思ってたら、やはり。憑依現象が上手く利用されていると思ったが最後の疑問点が想像にゆだねられたところがスッキリしなかった。が、お気に入りの作家の原点を見た感じがして、我慢してが読んでよかった。

2014/01/22

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