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檸檬のころ

檸檬のころ

檸檬のころ

作家
豊島ミホ
出版社
幻冬舎
発売日
2005-03-01
ISBN
9784344007475
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檸檬のころ / 感想・レビュー

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Rie

タイトルが素敵です。檸檬のころ、そんな事もあったよなぁと懐かしくもあり、あの頃には戻れない寂しさとあの頃を乗り越えた清々しさも感じられた。高校時代、周りに馴染めない事、騒がしさから離れて過ごした事もあったけれど10代の長い年月は平凡ながらも色々あった。大人から見たら捻くれたところが今思えば痛くて恥ずかしく思える。思い返して見ても楽しい時期ではなかったけれどあの頃があって良かったと作品を読んで改めて思えた。

2017/08/17

takaC

読み出してから気づいた。文庫本で既読だったことに。この話の頃の著作の方が好きかも、ミホさん。

2011/06/10

毛利武良

☆☆☆ 中学も大学も楽しかったけど、もう一回戻れるなら高校だね。下手なバンドやってモテてたよ。みんな上手いんだけど、練習なしで本番ばっかりだった。本気で心配してくれる先生にも、能天気な返事しかしなかったね。友達と揉めたりはしなかった。いい仲間ばかりだった。でも、気づかず誰かを泣かしたり遠ざけていたこともあったかな。そんなことを思い起こさせるお話。「タンポポのわたげみたいだね」だけ以前に読んだ作品だったけど、どこで読んだんだろう。

2017/10/04

horihori【レビューがたまって追っつかない】

東京から北に電車で4時間半。まわりに何もない町にある共学の進学校・北高を舞台にした連続短編集。「タンポポのわたげみたいだね」「金子商店の夏」「ルパンとレモン」「ジュリエット・スター」「ラブソング」「担任稼業」「雪の降る町、春に散る花」共学のどちらかといえば地味な高校生たちの切ない恋。女子高だった私にしてみれば、共学な時点で羨ましさしかない。忘れていたきゅぅうんとした気持ちを思い出した。

2008/09/24

おぎわら

05年書下ろし、高校生活を描いた連作短編集。豊島ミホの作風を決定付けた記念碑的作品。「檸檬のころ」のタイトルの通り甘酸っぱい青春物ではあるが、ただのそれではない。目線も現役生だけでなく、卒業生や教師からのものさえある。特別大きな出来事はない、学校という器の中で去年も来年も10年後も同じような出来事は起こるのだが、それをどう見てどう記憶していくかで真価が決まる。特別でないある1学年の生徒たちとそれに関わる大人たちの泥臭く切ない日常を作者は暖かい目線でキラキラ輝くものにしてみせる。やはりこの一冊、好きだ。

2017/05/05

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