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ララピポ

ララピポ

ララピポ

作家
奥田英朗
出版社
幻冬舎
発売日
2005-09-01
ISBN
9784344010512
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ララピポ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

koba

★★★☆☆

2014/03/22

sk4

「どうする? 他人のフリする?」 ・・アウトローな人たち【ララピポ】 汚れた水に棲む彼らの一人を注意深く見つめてみると、つながるつながる。 どいつもこいつも本当にろくでもない。 ろくでもないですが、何か? ヒエラルキーの底辺で、どっこい生きてる。生きてて何が悪い! 贅沢で清潔で安全な暮らしとは縁遠いにごった水を泳ぐ彼らはたくましく、楽しみを貪欲に漁って生にしがみつく。 そう、彼らは【ララピポ】

2013/03/18

きさらぎ

どうしようもない奴ばかりが繋がって繋がって一つの輪になっている。どいつもこいつもまったくーと呆れながら、自分の中にもこういう腐った部分ってあるなぁと思ってしまう。ところどころで「連絡を絶やすと女はすぐ不貞腐れる」とか「マメさが女を逃がさない最低条件」とかしっかり女心を掴んでいるところも憎たらしい。たくさんの人のなかには成功体験がなかったり、何かを達成したことがなかったり、人から羨まれたこともなく、才能も容姿にも恵まれない人生だってあるはずだ。でも人生は続いていく。辛く楽しく面白い。

2018/01/01

Ikutan

もー奥田さん、お下品過ぎ。あまりおおっぴらに読めないですよ。装丁画もよく見るとあららっと赤面。だけど、なんかこの突き抜けた感じ、イヤじゃないんですよね。都会の片隅で生きる人たちの下半身事情。登場人物が繋がっていく六つの連作短篇。テンポよく読めて、ユーモアたっぷり、思わず笑っちゃいます。人間味溢れる人物たちもなんだか愛しく。どの物語もペラペラした感じにならないのは、さすが、奥田さんですね。上手く纏まっていて安心のクオリティ。色んな人がいるから面白い。ララピポ、タイトルがいいね。

2016/04/18

kishikan

アロットオブピープル、早口で「ララピポ」。なんというお下劣な小説!でも、有川の「阪急電車」じゃないけれど、ストーリーの中の登場人物ごとの視点から、各編が成り立っているところ、そして、世の中の敗者を描くわびしさ・・・・、うーん奥田節よのぅ。最悪・邪魔からDr.伊良部への変遷の経過がなんとなく想像できるんだなぁ。面白い。

2008/04/03

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