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骸の爪

骸の爪

骸の爪

作家
道尾秀介
出版社
幻冬舎
発売日
2006-03-01
ISBN
9784344011397
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骸の爪 / 感想・レビュー

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しろいるか

真備シリーズ第2弾。取材と称して山間の仏所・瑞祥房を訪れた道尾。宿泊した彼は夜中、あり得ない怪現象を目撃する。後日、真備、凛と共に再び瑞祥房を訪れるのだが、弟子が行方不明になっていて・・。もう、夜闇に仏像、というだけで身震いモノなのに、それが頬を動かして笑ったり、頭から血を流してたりする日には・・恐すぎ。とにかく瑞祥房の人々が、皆怪しい。行方不明の人をどこに隠したかは想像がついたけど、犯人像が二転三転してミステリとして面白かった。唐間木老人がゆるキャラで良かった。それだけに最後がやるせなかったな。

2010/12/03

銀河

今回は仏像を彫る仏師さんたちの工房が舞台。カササギ〜に雰囲気が似た短編が入っていたが、道尾さんこういうテーマお得意なのだろうか。馴染みのない世界だが、よく理解できたし(難しいとこはすぐ忘れちゃうんだろうけど)興味深く読めました。冒頭の台詞を誰がなぜ言ったのか、ネットで戦争帰りの兵士の似たような話を読んだことがあったけど、とても悲しくてやりきれなかったです。あちこちの伏線回収と納得のトリック、全てスッキリでお見事でした。本当に細かくて「空を見上げた」とか、そんなの伏線だってわかんないよ!てのもあったけど。

2011/06/29

ロッシーニ@めざせ正社員

前作の「背の眼」に比べると、ホラー要素は少なめ?仏像に関する知識の量がすごいです!また、「超常現象」や「奇蹟」などのトリックとか、信じ込んでしまう心理も興味深いです。

2014/03/09

アッキ@道央民

面白かったです。仏像を彫る仏師が行方不明になる事から始まり、舞台となるのが人里から離れた山奥。ホラー的な作品なのかなぁ~と思っていましたが、後半で事件の謎解きもあり、そこに至るまでに様々な伏線がちりばめられていたりと物語に引き込まれてしまいました。前半部分での仏像の説明などは、凄いですね。その知識が事件の謎を解く鍵になるとは・・・。『背の眼』の続編になるのですね。そちらを先に読むべきだったかなぁ~。

2014/04/03

Zann

『道尾』さんが主人公のホラーミステリー。『背の眼』に続くシリーズ二作目のようで、知らずに読んでしまい残念( ̄∀ ̄;) 霊現象を暴いていく感じは京極堂シリーズにも似てますね(>∀<●) 仏像を造る工房を舞台に、20年前の不可解な事件と、現在の事件が複雑に絡み合い最後の最後まで気が抜けない作品でした(´▽`*)主人公がゆるい感じで、読みやすい文章なのも良かったです♬シリーズ一作目も探して読みたいと思います。

2016/01/05

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