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シールド(盾)

シールド(盾)

シールド(盾)

作家
村上龍
はまのゆか
出版社
幻冬舎
発売日
2006-03-24
ISBN
9784344011441
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シールド(盾) / 感想・レビュー

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まーちゃん

やさしい色遣いの挿絵とひらがな中心に書かれた本。やわらかな心を守るのに必要な盾(シールド)。『人間のからだの中心にあるとても大切なもの(=「心」とか「精神」と呼ばれるもの)は、とてもやわらかいのでどうにかして守っていかなければならない。守れなければ、その大切なものは、次第に固くなって、縮んでいき、やがては乾いた犬のクソみたいになってしまう。そうなると人間はまるで化石のようになって、感情も感動も驚きも、考える力も、何もかも失ってしまうんだ。』名なしの老人がコジマとキジマに語る「心」の説明がよかった。

2013/12/31

空猫

地方で生まれ育った少年2人が主人公(現50代位か?)地方の工業化が始まりバブルに乗って激変するも衰退していく日本と共に生きた彼ら。彼らが探し求めた自分の弱い心を守る[盾]とは何だったのか。学歴、肩書、持ち家、趣味それとも信頼できる伴侶、家族、やりがいのある仕事…??児童文学の体の絵本だがとても深い問題提起。自分にぴったりの[盾]は一生かけて探すものなのか?挿絵は村上作品でお馴染みはまのゆかさんです。

2016/09/21

Emperor

自分の心を守る盾。それはどんな形をしていて、何色で、どれくらいの厚みがあるのか。それは本人にしかわからない。それをどうやって探し、手に入れるのか、それも、本人次第。いろいろ考えさせられる絵本でした!

2016/08/22

円舞曲

自分を守るための(心の拠り所的かな)様々な盾の存在は自分以外との距離感の難しさを語りつつ、素晴らしさを語りつつ。

2013/03/18

りえ

この本の中での盾(シールド)とは、自分の心を守る手段のこと。心はとても傷つきやすく、それを守るためのシールドとはどんなもので、どうやって手に入れるかを登場人物の二人の人生を通して考えさせられる内容だった。自分ではシールドだと思っていたものが、そうでなかったり、自分のおかれた状況によってもシールドは変わってくる。私自身も、最近、シールドだと思っていたものが全然関係なかったことを経験したので、自分を投影しながら読みました。

2015/05/19

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