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神聖喜劇 第1巻

神聖喜劇 第1巻

神聖喜劇 第1巻

作家
大西巨人
出版社
幻冬舎
発売日
2006-05-01
ISBN
9784344011632
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神聖喜劇 第1巻 / 感想・レビュー

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yamatoshiuruhashi

大西巨人の原作小説の漫画化。昭和57年(‘82年)の1月から文春文庫化され毎月続刊だった時に月々買って原作は読んだが、厚めの本に段落少なくびっしりと書かれた内容に圧倒されつつも次巻を待ちかねた。漫画化の進んでいることを新聞で読んで知っていたが、然し何という無謀な試みかと思ったものだった。ふとAmazonで単行本を見つけ、どう描かれているか興味を持った。普通の漫画ではなく異常に七面倒な文字が多い画となっているが纏めきっていると思える。映画化は難しいだろうが画力と緻密な構成で原作世界の視覚化に成功したようだ。

2022/01/16

きいち

おお、これこそまさに、「シリアスな笑い」!原作の大切な雰囲気はそのままに、軍隊や学校の制度たちの馬鹿馬鹿しさはよりパワーアップして伝わってくる。中にいる人間がいかにそこから逃れられないか、という部分や、漢学や西洋哲学のイメージの迸りよりも、「喜劇性」を優先できるのは、絵による情報量の多さを活かしたマンガならでは。ほんとうに、別の作品として楽しめる意義の大きな作品だ。◇主人公東堂はもちろん、ジャイアン大前田もスネ夫神山もイメージそのまんまでびっくり。◇それにしても、この作品が版元品切れといのは何とも残念…。

2014/09/22

さらば火野正平・寺

以前、この漫画版を2巻までしか読んでいなかったので、傑作の誉れ高い原作に手を伸ばしたが挫折した事がある(笑)。しかし最近古本屋で漫画版を全巻各108円で入手したので1巻から再読。圧倒的である。難しい部分もあるが、原作よりは読み易いのはさすが漫画。タイトル通りたしかに喜劇的である。このユーモアがあるから難しくても読み進めてしまう。漫画化にも十年の歳月を費やしたとの事。力作なのは伝わる。中条省平の解説も理解を促す。

2014/04/23

モリータ

最高す。単純に面白い。小説もそうだけど引用してナンボですね。

2015/05/09

Ted

'06年5月刊。いきなり小説から入ると挫折しそうだったので概要把握のため、こちらから先に読了。「場の論理」が支配し、理屈や筋が通らず、「本音と建前」が絶望的なまでに乖離している日本の社会では、主人公・東堂太郎は最も忌み嫌われるタイプの人間だろう。「彼のように立て板に水式に滔々と冷静に持論を展開できたらどんなにか胸の透くことだろう。」と思う反面、「こんな奴が自分の部下に居たら絶対にタダじゃ済まさんだろう」というアンビバレンツな感情を抱いたのでした。

2012/02/02

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