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神聖喜劇 (第3巻)

神聖喜劇 (第3巻)

神聖喜劇 (第3巻)

作家
大西巨人
のぞゑのぶひさ
岩田和博
出版社
幻冬舎
発売日
2006-06-01
ISBN
9784344011779
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神聖喜劇 (第3巻) / 感想・レビュー

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きいち

どうだ!というこの表紙。何をしてるかって、主人公の東堂が、話の成行き上、女と二人で陰毛を剃りあっているのである。これから出征する、しかもこの戦争で犬死にすると決意している東堂と、戦争で夫を亡くして以来淡々と生きてきた女の、永久の別れを覚悟したやりとり、つまりは本当に真剣なシーンなのだけれど、表紙として表現されてみると、可笑しいとしかいいようがない。これもまた、このあと次々と展開されていく軍隊の中の謎の決まりたち(金玉は左に入れよ!)と同様、シリアスな笑い。斜に構えるということもまた一つの立場、許されない。

2014/10/08

上品過ぎて僧侶のような寺

主人公・東堂太郎が女性の陰部を剃毛している絵が表紙の第3巻である(笑)。東堂の過去の逢い引き(こんな会話をするカップルは厭だ・笑)、兵隊のズボン内の金玉の位置問題、普通名詞問題等、取り留めも無い話題で物語は続く。圧倒的な活字の多さだが、読む楽しみというのに満ちている。無人島に持っていくならこの『神聖喜劇』で決定だろう。この漫画でさえそうならば、原作はなおさらである。ペダンチックにあらゆる古典からの引用もある。全6巻の3巻まで読んでこの感じ。本当にどんな風に終わるのか?。解題は青山真治。

2014/04/23

モリータ

女との問答のところを読みながら思ったけど、小説版を読めない人が読んでも読めない漫画だな、これは。犬死に問答、私物被服着用問答、金玉問答、普通名詞問答といった挿話に告ぐ挿話は、漫画になったからといって読みやすくなる類のものでもなければ面白さが失われるわけでもない。そして前巻の三浦しをんのやや浮かれた巻末エッセイに比べて青山真治の漫画版を「保留」することはやぶさかでないという緊張した文章はいいですね。

2015/05/10

Ted

'06年6月刊。

2012/04/17

FK

前回同様のやり方で読んでいる。すべてをマンガ化することは難しいが、ただ私が興味深く読んだところが、マンガ版で触れられていないという残念な思いをすることも。今作では、小説版第二巻の393ページから462ページまでの70ページにもわたる「村崎一等兵の話」(その一からその四)がそうだ。これがマンガ版ではそっくり削られていた。とまれ、大前田軍曹の登場シーンになると、緊張感がいや増す。絵も彼のイメージにピッタリだ。まだ半分にも来ていない。この先どうなるのやら。早く読みたいが、なかなかそうもいかない。

2018/04/03

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