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ツギハギ姫と波乗り王子

ツギハギ姫と波乗り王子

ツギハギ姫と波乗り王子

作家
桜井亜美
出版社
幻冬舎
発売日
2007-01-01
ISBN
9784344012790
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ツギハギ姫と波乗り王子 / 感想・レビュー

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daiyuuki

母に置き去りにされたことがトラウマになってアニメやマンガそしてイラストを描くことを生き甲斐に生きてきた杏とサーフィンを生き甲斐に生きてきたリクの不器用な恋。桜井亜美の小説は、トラウマのせいで自意識の殻に閉じこもって、素直に愛せない女の子が主人公の小説が多いですが、本当の自分では見捨てられるだからいろんなキャラを演じる主人公の心情がリアルで共感出来ました。

2015/03/18

くろり - しろくろりちよ

「居場所を探している全ての人に捧げるラブストーリー」(帯より)。題も姫と王子だし、てっきりハッピーエンドなのかと思って読み進めていたけれど…この物語にハッピーエンドはいらない。傷ついて、ツギハギだらけでも必死で生きてる杏の姿を見つめられれば、それでいいから。「トゲの痛みの記憶さえ、いつか彼女をいとおしく想う記憶の一部となって―痛みを耐えたものだけが、もっと強い強い絆を手に入れる」痛みを知っている杏が、いつか誰も…作者も知らないハッビーエンドにたどり着ければいい。

2011/02/05

月-yue-

タイトルや表紙の感じ、そして帯の紹介がとてもラノベっぽい。読んでみると文体は軽いけど、内容は果てなく暗い。杏はどこまで言っても病んでるし、ハッピーエンドに近づいても近づいても、それを手放す。それともこれこそが杏にとってのハッピーエンド?ねずみ花火が誰なのかようやく一致したのに、そこには全く触れない感じで終わるのがなんとも言えない。誰も彼もが欠落していて、病んでいる。現代らしい設定で、現代らしい小説。

2011/11/24

ayumyn

表紙の写真のビビッドな色合い(蜷川実花氏)に惹かれて手にとってしまった。杏は痛い。痛々しい。でもその痛みこそが、杏にいつか幸せをもたらすと信じたい。

2010/03/25

桃色象

つぎはぎ、私が思う人間そのものを表していて共感した。リアルは辛い、別次元に逃げたい主人公や、波にのるかの様に毎日を過ごしていた彼の気持ちの変化が私にはリアルだった。

2013/04/06

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