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無銭優雅

無銭優雅

無銭優雅

作家
山田詠美
出版社
幻冬舎
発売日
2007-01-31
ISBN
9784344012844
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無銭優雅 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

吉祥寺、荻窪と中央線沿線を舞台に繰り広げられる42歳の予備校講師の栄と、同じく42歳のフローリストというよりは、花屋のおばさん(それはちょっと違うけれど)慈雨の恋の物語―こんな風にいうと、随分とチープな恋に見えそうだ。だけど、なかなかに軽やかで「優雅」(ただし中央線風の優雅)な恋のお話。主人公の慈雨の行動原理はまさしく「軽み」にある。それは、「軽い」とは違って芭蕉風の「軽み」である。『ベッドタイムアイズ』の狂おしい情熱から『無銭優雅』のたおやかな「軽み」へ。山田詠美の変遷を楽しもう。

2012/09/19

遥かなる想い

42歳のオトコイ(大人の恋)の物語である。 慈雨と栄の恋は 大人らしく、 ひどく 平穏で 優雅で心落ち着く。 慈雨の独白の途中に 突如 挿入される 恋愛小説の各場面が印象的なのだが …ささやかな恋の日々を さらりと描く、 そんな作品だった。

2018/10/24

おしゃべりメガネ

う〜ん、どうもやっぱり今のところこの作者さんとは相性がイマイチのようです、残念ながら。40を過ぎた男女のオトナの恋愛と帯にあり、読み進めましたが、あくまで個人的にですが、正直私には本作にある恋愛模様というか、恋愛スタイルがピンときませんでした。まるで中学生のようなやりとりが、読んでいて本当にツラかったです。何度も途中で挫折しかけましたが、なんとか意地?になって読みきりました。主人公の男女以外は皆さん、まともな感じなのですが、肝心のお二人に違和感しかなく、しんどかったです。たまにはこういうトキもありますね。

2018/11/03

Die-Go

図書館本。42歳の慈雨と栄。二人の大人の恋模様を描く。同い年の自分としては、こんな恋ができるものなのか?と疑問に思うところが無きにしもあらずではあったけど、こんな形があっても良いよねと思える読後感。★★★☆☆

2018/11/23

桜もち

最近どっぷり山田詠美の虜になってます。お洒落でラフでたまに笑えてちょっと悲しいの。この本はどっちも歳を取り損なったみたいな男と女の恋。『はるかに秘密として守り通したいのは、二人だけの取るに足りない遊戯。それが離れがたい時を積み重ねる。』バカみたいにふざけあえて、二人だけに通じる言語があって。歳をとったら、今はドン引きしちゃうような男の言葉や行為も愛おしくなるんだろうか。

2016/07/06

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