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林住期

林住期

林住期

作家
五木寛之
出版社
幻冬舎
発売日
2007-02-01
ISBN
9784344012868
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林住期 / 感想・レビュー

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りょう君

古代インドの考え方で、人生を4つの時期に区切って50歳から75歳までを「林住期」としている。この時期に学問を学ぶおもしろさを知り、筆者自身も大学の聴講生になったという。また、うつ病についての記述も興味深い。あと自身の戦争体験についても述べている。五木寛之氏が74歳のときにまとめたエッセイで、その時期に見える景色は興味深いが、これを読んで自らを省り見たり、将来を考えたりしたのは貴重だった・・

2016/09/29

やまはるか

 古代インドに人生を学生期、家住期、林住期、遊行期に分ける考え方がある。林住期は50歳から75歳までの25年、働くことを終えた最も輝かしい時期と定義する。人生50年の時代であれば納得できるが現代では50歳で仕事を終えることは不可能であるが、年齢を修正する記述はない。社会での役割や人との関りを意識せず、退屈に倦まず心身健康に自由に生きることを説く。著者のことは健康診断を受けない健康人として生き方の指標と思ってきたが、彼の奥さんが医師であること、年に2回風邪を引くことを知って少しがっかりした。

2024/03/18

団塊シニア

現代人の林住期を50歳から75歳、第三の人生と、捉えてる。人間は本来群をなして生きる存在である。夫婦、親子、家庭、地域、会社、クラブ、学友、師弟、その他もろもろの人間関係がひしめいてる。その人脈を徐々に簡素化し、自分を見つめる、他人や組織のためでなく自分のために残された時間の日々を過ごすことを筆者は薦めてる。私自身はこの林住期を定年退職後(63歳)と捉えてます。なかなか筆者のようにはいかないが共感できる内容です。

2012/12/02

nanaco-bookworm

死は前からやってくるのではなく、後ろから突然やってくるという言葉が一番印象に残ったかな。あとは五〇歳からは社会のためとか子どものために生きると言うより自分のために人生を楽しむ。というところ。仕事しちゃいけないかと思ったら趣味と思ってやればいいって。でもわかる。いまや趣味は仕事だから。(ワーカホリックだけど爆)

2012/02/14

uenos

五木氏の考えは、人生最初の25年が「学生期」、次の25年が「家住期」で、50歳からの25年が「林住期」であると。「林住期」を人生の黄金期と決意することから、新しい日々が始まるのだとも述べている。そのためには若いうちから計画し、夢み、実現することが大事だと。 50になってから考えていては遅いらしいが、もう50になってしまった私はどうするか。「青・壮年期を、真の人生の助走期と考え」た場合、私には何ができるだろうか……。

2011/02/13

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