毒草師
毒草師 / 感想・レビュー
真理そら
横溝作品ですか、と言いたくなるような舞台設定なのに探偵役たちの噛み合わなさ過ぎて笑える会話、伊勢物語と業平の物語についての楽しい薀蓄。本当ですかと聞きたくなるような薬草についてのあれこれ(そういえば高田さんは薬剤師だ)。このシリーズはかなり前に読んでいたのにシリーズの長さに途中で挫折してしまった。また読み始めようかな。
2022/02/11
カムイ
初読みの作家、この手のミステリーは好物です、旧家に起きる事件により…伊勢物語と在原業平と鬼を絡めた薀蓄によりストーリーを展開嫌いじゃないがもっと簡素でも良かった平安時代の事は疎いほうなのでその所は興味を唆られた、シリーズになってるが何れは本腰を入れて読んでみたい。主人公の御名形の素性が分かりづらさはあった❓
2020/07/26
yumiDON
毒草師シリーズの1作目。厳密にいうとQEDシリーズのスピンオフらしいのですが、読んでなくても支障はなさそう。1つ目の鬼の伝承から始まる、旧家で起こる謎の失踪。密室だった離れから人が消え、不気味に残る鬼の目撃談。それを調べる西田と、奇妙な隣人御名形(自称毒草師)。個人的にはめっちゃ好みです。一見かなりの変人に見える御名形さんですが、論理のしっかり通った推理と豊富な知識は素晴らしい。古典の「伊勢物語」なんかもキーで出てくるので、日本史好きの方は楽しめると思います。
2015/12/04
とも
★★★☆QEDのスピンオフとして、その登場人物の御名形史紋が主人公の探偵役となる。彼の「毒草師」という特殊職業の通り、毒草が関わる事件が発生する。歴史的には、伊勢物語と在原業平がテーマになるのだが、全体的にはミステリー色が強いものの、バランスよくまとまっている。
2019/07/08
糸巻
旧家・鬼田山家の離れにて連続して起きた不可解な失踪事件と一つ目の鬼の目撃談。見た目からして怪しい毒草師の御名形史紋と編集者の青年・西田がその謎に迫る。伊勢物語や古今和歌集、ギリシャ神話の説明描写が多く、興味があれば楽しめたはず…。そこまで物語の本筋と深く関係ない気もしたが…。終盤の真相に向かっての御名形の畳み掛けはワクワクするものがあったし、毒草に関する蘊蓄なんかは面白かった。中々その個性的なキャラクターに馴染めずにいたが、終わってみれば御名形けっこう好きかも。何作か続編もあるらしい。
2019/06/26
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