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歩いても歩いても

歩いても歩いても

歩いても歩いても

作家
是枝裕和
出版社
幻冬舎
発売日
2008-05-01
ISBN
9784344015142
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歩いても歩いても / 感想・レビュー

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なゆ

“人生はいつも、ちょっとだけ間に合わない” この映画が大好き。特にこれといって何かが起こるわけでもなく、静かに淡々と家族の内側に迫っていくような感じだけど。原作本はどんなかな?と思って。あまり寄り付きたくない実家に、兄の法事で家族で一泊帰省するという、40歳の良多の気重で憂鬱な感じ。そこに、あるある感満載なのである。父親という生きもの、母親という生きもの、そして彼らの“老い”。気付いて戸惑いながらも、どうすることもできない息子。阿部ちゃん演じる良多と希林さん演じる母の心を、文章は細やかに補ってくれる。

2018/06/15

七色一味

読破。【十五夜読書会20140415】物語的には起伏のほとんどない、心の微妙な襞を読み解いて行くような作品です。これ、映像で表現するのは難しいだろうなぁ。そしてストレートに映像化したら、つまらない映画になりそうだなぁ(すみません)。まぁ、映像の方の心配は、私がしても詮無いことか……。物語自体は主人公「僕」の邂逅。ただ、時系列的に様々な時間軸の邂逅が割り込むため、ちょっと読みづらいかも。半分を過ぎたあたりからはぐっと物語に引き込まれます。なかなか良作。

2014/04/15

ちゃんみー

何気ない家族の一コマ。家族はどんな形でも繋がってるんだ、と思わせてくれる。仕事を失っても、家族を亡くしても生きていかなくちゃならない。何を拠り所とするかは人それぞれだ。私のそれは何だろうか?と考えるとやはり妻や子供なんだろうな。『そして父になる』と違ってテーマが見えにくい作品だったような気がするが、まぁそれもよし。

2015/11/25

ゆみねこ

再読。しかし以前読んだ記憶が全くなかったことに驚く。家族とは難しく、特に親に対する想いというものは、ひと言では語りつくせない。父を亡くした今読んでみて、ストンと心に落ちる文章が沢山あったことに気づく。良い時期に読み返せたことに感謝です。

2014/03/10

しょこ

今なら年末年始、夏ならお盆…。実家への帰省を考えるとめんどいなーとココロが重くなってしまう。こんな冷たい自分が嫌でそういうときは無性に家族小説が読みたくなる。後悔するなよ、と自分に言い聞かせるように。子供の頃には見えなかった大人たちの家族のやりとりがリアル~。いつかは迎える親の旅立ち。優しく、あぁもっと優しくありたい。

2019/12/18

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