タチコギ
タチコギ / 感想・レビュー
あつひめ
本人はいじめているつもりはなくても、傍から見たらいじめだと言うことも昔はまかり通っていたなぁと改めて感じた。昭和時代の騒がしさ。街の中がいつも活気づいていたような気がする。今のようにすました感じじゃなくて、もっと人が人に対して介入していた時代かもしれない。そんな炭坑の街での子供時代を祖母の葬儀をきっかけに思い出しながら、子供のいじめ問題にふれる。いじめの質は変わっていなくともいじめの世界を取り巻く大人の目はどんどん変化している。なんとも重苦しい内容だったけれど、自分の駆けてきた時代を振り返った気がする。
2012/08/13
Nak34
筑豊炭鉱で育ち、岡山にも転勤で住んでいた事もあり、よく分かる。ガサツ。でも、それを経験してきた父親がこれじゃあねぇ。はちゃめちゃだけど、とんでもなく大きな愛で包み込んであげないと。取り返しのつかない事は絶対にしてはダメ。それ以外は、ガンガン。強く生きてほしい。奥田英朗氏の「サウス・バウンド」の方が、好み。河内育ちの「シックスポケッツ・チルドレン(中場利一氏)」というのもあったなぁ。
2010/09/18
Willie the Wildcat
子供の社会。周囲の環境、そして成長と共に、様々な感情・心情が交錯する。親となった今は、以前より”少しは”判る気がする。寄り添い、耳を傾けることが大事だよ!って再認識。日々積み重ねる信頼が大前提。だからこそ、日々のCommunication(言語、非言語の両方)が大事。隣近所など、周囲の支援の有無も現代の課題かもしれない・・・。主人公と父親のぎこちないやりとりも、何気に身近に感じる。”新米”の父親のときは、自尊心、照れなどが邪魔していたのかな・・・。
2012/12/31
horihori【レビューがたまって追っつかない】
柿崎信郎は、祖母の葬儀のため不登校の息子と一緒に故郷に帰ることになった。 現在と30年前の物語がが交互に語られる。
2008/11/14
rara
三羽省吾さんは、どんなに辛く重いことでも笑いに変える強さがあるが、この作品は泣く。主人公が小学生で自分の力では どうすることもできない悔しさに泣く。『ちゃんと悪さをして、ちゃんと怒られた。だからいっぱい泣いて、いっぱい笑って、いっぱい悩めた。』私には小学四年生の息子がいる。今、この本を読んで考えさせられた。感謝します。
2014/01/11
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