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平等ゲーム

平等ゲーム

平等ゲーム

作家
桂望実
出版社
幻冬舎
発売日
2008-08-25
ISBN
9784344015494
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平等ゲーム / 感想・レビュー

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あつひめ

島民全員が平等な島…なんと幸福そうな響きか。しかし、そんな平等の裏には、やはり裏社会があるもんなんだな…と改めて秩序とか歪みを考えた。そんな夢の島で純正培養されたような男が、島以外の地域で暮らす人とふれあうことにより自分の感性に足りないものを見つける。競いあうのも大事なことなんだよな。そんな平等な所、表向きはいいけど…ストレスたまるかも…。私には…向いてないかな。でも、怖いもの見たさで体験宿泊はしてみたいかも。

2013/09/14

アメフトファン

平等って何かなということを考えさせられました。職業、生活レベル全てが平等という事が果たしてどういう事なのかを表している本作。ただ現在の資本主義、民主主義がそのままで良いのかも疑問。どういう社会が良いのかを模索していく人類の旅はまだまだ続くのでしょうね。

2015/02/09

まつうら

瀬戸内海に浮かぶ理想郷「鷹の島」へようこそ! 理想郷と聞き、高任和夫「エンデの島」を思い浮かべながら読み進む。エンデの島も理想郷で、共存共栄を目指す経済システムを持っていたが、鷹の島は経済の仕組みよりも、そこで暮らす人々の思いや行動にフォーカスした内容だ。格差社会を生きることに疲れた人にとって、平等な鷹の島は理想郷。でも自分の力で頑張ってみたい人にとって、平等は機会を奪うものであることに気づく主人公。これから自分が思う理想郷を目指すところで物語は終わっているが、共存共栄のエンデの島もぜひ参考にしてほしい。

2022/07/19

ゆみねこ

瀬戸内海の「鷹の島」は、人口1600人ほど。住民はすべて平等、島での決まりごとはすべて投票で決定する。その島で生まれ育った芦田耕太郎は、島で住みたいと希望した人への勧誘係。競争もなければ敗北もない、その島の世界で育つ弊害と、平等がすべてではなく、裏取引や密告などの汚い面も露わになってくる。考えさせられるテーマではあるけれど、今一つ入り込めずに読了してしまった。

2013/07/30

ゴンタ

タイトルと帯の内容に惹かれて読んだ。平等がウリの理想の島で生まれ育った主人公が、少しづつ「人間らしく」成長していくのが面白い。理想を追い求めてガチガチの平等を求める気持ちも分かる。でも、人は逃げ道も無いと生きていけない。最後の柴田との会話は、どちらかというとど真面目と言われがちな自分にも刺さった。相手の弱い所も愛せるようになりたい。

2018/01/11

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