胡蝶の灯り: 昭和の花街で生きた母と娘
胡蝶の灯り: 昭和の花街で生きた母と娘 / 感想・レビュー
gachi_folk
戦後の北海道の花街にて生活する親娘。そこで働く女性達の情事や苦労が伝わってくる。ただ作品としては物足りない仕上がりだな。
2012/11/09
ビーグルの匂い
美深町の歴史を調べていてこの本を知った。町は終戦後澱粉産業が衰退し、作者が生まれた昭和30年代から高度成長期にかけて林業、鉄道敷設で栄えていた。現在の町は国道沿いにスーパーとパチンコ屋があるだけで、完全にシャッター商店街になっている。繁華街も花街も消滅し痕跡すら残っていない。物語は職業差別、母子家庭、貧困という重い内容を扱っているのだが、壮年期真っ只中の美深町が生き生きと描かれている。京都人の私が言うのもおかしいが、美深町の人に是非とも読んでもらいたいと思った。ちなみに今の美深町も十分魅力的な町である。
2018/12/03
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