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夜にはずっと深い夜を

夜にはずっと深い夜を

夜にはずっと深い夜を

作家
鳥居みゆき
出版社
幻冬舎
発売日
2009-08-06
ISBN
9784344017160
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夜にはずっと深い夜を / 感想・レビュー

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Bugsy Malone

読書中、終始鳥居さんの狂気を湛えたとても綺麗なお顔が浮かんでおりました。シュールで残酷で怖くて美しい、散文の様な短編集。壊れた心が、黒いページに白抜き文字で、時には赤いページに黒文字で(読み憎いったらありゃしない)。こういうのは大好きです。癖になります。こっちまで壊れちゃいます。

2017/01/31

R

ポエムめいた、ホラーよりの読み物でした。病的な執着や、確信的な勘違いを生々しく書いて、度を過ぎた好きだの、嫌いだのの恐ろしさみたいなのを感じられました。好みではないためか、理解が進まなかったのだけども、独りよがりな執着の滑稽さが見てとれらように思います。

2017/11/06

★YUKA★

鳥居ワールドにがっつり引き込まれ、狂気の渦にグルグル巻き込まれながらの読書でした。なんだか頭がおかしくなりそうな感覚、でも不思議と心地好い(笑) 少しずつリンクしているのも好きです。「妄想日記」が、凄いタイミングで現れる!さすが鳥居みゆき!

2017/07/18

いっちゃんず

短編小説と詩の連作集。文章自体は奇を衒わず読みやすいのだが、内容はさすがにあの鳥居みゆきの作品とでも言うか、歪んだ病んだ雰囲気。久しぶりに気持ちの悪い本を読んだ。のだけれども、この気持ち悪さは嫌いではないな、うん。

2016/04/30

みや

読書会紹介本。狂気に囚われた女たちのホラー短編集。それぞれの詩や短編は繋がっているようでいて、微妙にずれたパラレルワールドのようでもある。不協和音を奏でながらも、その薄気味悪い世界観は確固としており、異次元の中をぐるぐると回されて宇宙酔いしたような感覚に襲われた。普通だったら痛い妄想で終わるところを、作品として見事に昇華させている。ひたすら好きな雰囲気が続いた。黒紙に不気味な白文字と怪しい絵は視覚的にも楽しい。回数の違和感が気持ち悪い「妄想日記2」は特に秀逸。花言葉で愛を伝える「華子の花言葉」も良かった。

2018/07/31

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