年齢学序説
ジャンル
年齢学序説 / 感想・レビュー
きみたけ
博多大吉先生の2010年発刊の書き下ろし本。お笑い芸人だけでなく、芸能人全般、スポーツ選手やアニメのキャラクターにいたるまで「選ばれし者は26歳の時に時代を掴む」と説いた一冊。独自の視点と切れ味よい捨ゼリフがとても面白かった。本人も耐えきれなくなって記載しているように、すべて自身の妄想を連ねていて「ひとつの年齢に絞って著名人を調べ倒せば、何かしらの事は絶対に起こっている」のであり、それらをつなぎ合わせて推測の上書きを繰り返したのが「年齢学」とのこと。何気に巻末の年齢表が面白かった。
2024/05/14
ま
時代の寵児は必ず26歳の時に何かある、ということだが、まあ半ば著者本人も認めるようにこじつけでした。ただこうして年齢にフォーカスしてみると、例えば芸人って二十歳前後のほとんど子供みたいな年齢の時につけた看板(コンビ名、芸名)をおっさんになってもずっと掲げてるってなんか面白いな。「人生はスタンプラリー」っていい表現だなと思う。結局大吉さんの26歳の話が一番面白かったかな。
2022/08/09
ダンボー1号
意外に面白かった。意外に・・・「知っとうか?ダウンタウン、とんねるず、ウンナンは26歳で一気に出世したとよ」「嘘やろ」「明石家さんまも野茂も、イチローも26歳で転機があったとよ」「そげんね。俺もう30バイ。もう遅いやん・・・」26歳でレンタルビデオ店の正社員の道を選ばずマンザイを選択し、後に天下取る博多華丸大吉の大吉の本。居酒屋の話しのネタにお勧めです。 5年前の本ですが高齢化すすんで26歳でのしあがるのはもう厳しそうです。
2015/06/19
Te Quitor
タレント本。独自の世界観を持つ人の文章は面白いです。無理やりこじつけたかのような「年齢学」だが、博多大吉さんのユーモア哲学が盛り込まれているので、楽しく読ませて頂きました。この人の人間性は貴重だと思います。「博多大吉」という一人の男に癒された気分です。心に思っていることを、素直に書いたのだろうなと好感を持ちますね。読んでよかったな…。特に「最終章」、良かったです。
2012/03/22
Te Quitor
古本購入、そして再読。博多大吉さん独特の世界観で創られた理論的妄想本。「こじつけ=ユーモア」ですよね。文章に妙な説得力を持たせているのが素晴らしい。情報量が、とても×2 多い本でした。各界の著名人を調べるのも大変だっただろうな…、頑張ったんだろうなぁ、と思いました。肝心の「年齢学」は無理矢理だと感じてしまうけれど、大吉さんの物事を見つめる視点が興味深く、楽しめました。
2012/10/13
感想・レビューをもっと見る