タナボタ!
タナボタ! / 感想・レビュー
ペトロトキシン
小泉チルドレンと言われた、なんかどうでもいいような議員が乱立した頃を思い起こさせる小説。小泉チルドレンと十把一絡げに括られてしまう議員の中で、主人公のような議員もいたんだろうなと思いながら読了。というか、この主人公は、何も考えていないようで、結構頭良いと思いますよ。次の選挙のことしか頭にない議員よりは、花火のように散っていくとしても主人公のような議員の方が国民にとっては有益である。
2017/07/29
遅筆堂
民主党の政権交代劇をそのまま使っているので、まったくオリジナリティを感じない。皮肉っている内容はまったくそのとおりと思っているのだが、小説として読んだ時には、あんまり面白くないのだよね。それは、普段から同じように感じ、見ているからだと思う。まったく日本はどうなってしまうのだろうか。マジ怖い。こんなやつらが政治をしていると思うと、末恐ろしいぞな。高嶋哲夫の最近の小説は、災害系なんだけれども、なんでこれ書いた。しかも中途半端な終わり方。どうしちゃったの。なんだかとても残念な小説だ。
2011/03/05
harhy
熱い、そして元気が湧いてくる本だ。主人公の大志がタナボタで、若くして衆院議員に当選。次第に目覚めながら短期間でいろんな人たちを巻き込んでの議員立法成立。最後は怒涛の気持ちのいい展開だった。グローバルに難題山積みの政治の世界も、現状に縛られない人たちが増えていかないと、ね。
2018/01/27
くまんちゅ
実在の政治家や政党を思わせる名前がバンバン登場。それらを痛烈に皮肉り、批判している。選挙制度の在り方や議員の特権などもやり玉に挙がっている。現在の政治への皮肉はそのまま有権者のあり方を問われているようにも感じ、まず有権者から変わっていかなかれば政治も変わらないと言っているようにも聞こえた。この小説がフィクションと思えないことが怖い。
2011/03/22
マリリン
政治に無関心な人や、もっと詳しく知りたい人に是非お勧めします。タイゾー君のようにタナボタで一躍時の人なった大場大志を通して国会のからくりや政党や議員の質や数を問題提起しています。国会議員たちに支払われる歳費や手当は年に2000万円を越えるようですが、全く民意が反映されない今の政治を重ね合わせると、橋下市長が名言したように議員の数は半分で良いし、報酬も下げるべきだと思いました。
2012/08/28
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