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やわらかな棘

やわらかな棘

やわらかな棘

作家
朝比奈あすか
出版社
幻冬舎
発売日
2010-07-01
ISBN
9784344018655
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やわらかな棘 / 感想・レビュー

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ゆみねこ

4つの連作短編集。晴子の章ではドキドキ、奈那子と奈津子の双子はモジャモジャ頭が印象的。美雨と亜季の章はじんわりと、布由子の章は希望が見え良かった。

2016/09/06

nyanco

朝比奈さん、本当に女性を描くのが巧いな~。恋人に裏切られ会社や婚約者に告発メールを送りつけたり…とやってることは結構キツイんだけど、苦しい想いが辛いな~。こんなアホ男要らない要らない!!弟の死がきっかけで食べられなくなった布由ちゃんの話は、なかなかリアル。食べては吐き、ギリギリのカロリーだけをその後に摂取する日常。弟の苦悩に気付きながらも気づかぬふりを続けてしまった彼女の自分への罰。仕事を通じて、やっと光が見えてきたラストが素敵。まだあまり知られていませんが朝比奈さんオススメです!

2010/08/09

ミーコ

今月になって朝比奈さん 3冊めです。短編ですが全て リンクしていて 晴子さんの章は恐くてヒヤヒヤ・・・ 比呂人って最低❗と思いながら晴子さんの執念がスゴイ❢ 1番好きだったのは「美しい雨」ジーンと来ました。それぞれの女性の抱えてる問題が痛々しかった。もじゃもじゃ頭のせつこ先生 良い先生になれそうで、希望を持てる終わりにホッとしました。なるほど!と思わせるタイトルでした。

2016/06/16

そうたそ

★★★☆☆ 各章で主人公を代えつつ描かれる群像劇。心理描写がうまいなあ、とつくづく思ったが、女性が同じ視点で読むとまたその感じ方も違うのだろう。タイトルの「やわらかな棘」というのも言い得て妙な表現。誰しもが心に秘めているような棘の部分。本書ではそれが時に毒をもって現れ出るときもあるのだが、その棘もまたその時々の人間関係から再び内に秘め隠されていく。人間関係のリアリティが多少毒気を加えて表現されることはあれど、読後感が悪いということはなかった。無駄なくきれいにまとまった文章が見事だと思った。

2016/08/16

chichichi

朝比奈さん、こちらも本当とても読みやすい。4つの連作短篇。女性それぞれの心理が痛い程伝わってきました。その中でも柔らかい雰囲気がする3つ目のお話が好き。母と子のそれぞれの目線からの違った捉え方が表現されていてなるほど〜と思い、子どもは本当大人の事まわりの事しっかり見てるんだな〜と。まだ小さくて子供扱いしてた甥姪への対応を改めようかな…。

2015/06/16

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