家族新聞
家族新聞 / 感想・レビュー
ジョニーウォーカー
たった1枚の写真と記事で、家族がこれまで歩んできた道のりや、日常のなにげない雰囲気までもが伝わってくるようで、思わず一気に読了してしまった。20世帯32人が共同生活を送る徳島のコレクティブハウス、親子6人と内弟子7人がひとつ屋根の下で暮らす神奈川の囲碁道場、夫婦別姓をつらぬく事実婚のカップル…。ひと口に「家族」といっても、そこにはいろいろな家族の在り方が見える。写真家・浅田政志と共同通信社が、実在するニッポンの家族の肖像をとらえたルポ的写真集。しかしホント、みんないい顔してるなぁ。
2011/02/04
遠い日
家族の形は家族の数だけあるということが如実に示された写真集+記事。共同通信社の記者さんたちによる取材の、一種赤裸々にされる家族の内実。家族はいつでも笑顔ばかりではない。迷ったり、やけになったり、ぶつかったり、選択を迫られる辛い現実があったり……。25の家族の在り方に、読むうち胸揺さぶられ、涙がこぼれました。みんな一生懸命生きてきたし、生きていく。いいことばかりじゃなかったとしても、それも家族の歴史の一場面として、自分たちの糧にしていく。浅田政志さんの何気ない市井の住宅や風景にもじんとくるものがありました。
2021/01/07
きるきる
夫婦の危機、親子の危機、そういうのが気になった。写真で生き生きと写る仲良く団らん理想の家族が、実は里親さんだったり小児がんを患ったり、話す内容は理想的なのに、写真にイビツさがにじみ出てたり。3年間も夫婦喧嘩大戦してたという話に身につまされる。
2013/09/20
ひなにゃんこ
★4 様々な家族のあり方を、共同通信社が取材、浅田政志氏が写真に収める。4世代7人の大家族、20世帯が共同生活する「コレクティブハウス」、老人ホーム、内弟子7人と暮らす棋士一家、一人暮らし、里子と里親、事実婚、親同士の見合いから始まった結婚、離婚危機を乗り越えた夫婦、二世帯同居ならぬ「近居」などなど。「家族って何だ」と考えさせられる。人の数だけ、家族の形があるんだなぁ。
2013/01/23
R氏
家族と一口に言ってもその形態は様々であり、認識までも個々のものであることが、分かってはいるけれどもいちいち驚き、じんわり侵食していくようにあったかくなった。 家族である、ということはなんて素晴らしいことなのだろうか。 血の繋がりの有無なんてことじゃない、家族であるという認識、幸せであって欲しいと思う共有。 すごくいいな。
2011/03/09
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