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夏草のフーガ

夏草のフーガ

夏草のフーガ

作家
ほしおさなえ
出版社
幻冬舎
発売日
2011-07-07
ISBN
9784344020139
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夏草のフーガ / 感想・レビュー

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ゆみねこ

祖母と同じ私立の中学校に入学した夏草。入学早々失敗して学校に行けなくなり、祖母は倒れて意識が中学1年生に戻ってしまう。別居中の父と母、宗教への考え方やいじめ、重い現実を描いているのに読みやすく、ラスト希望が見えて良かったです。

2019/04/10

ポップノア♪@読書停滞中

カトリック系の中学に進学した夏草は上手く馴染めず、ある事件よりいじめに遭い登校拒否になってしまう。同時期、祖母の夕子が倒れ、一命は取り留めたものの中1以降の記憶を喪失する…。祖母なのに同い年の友達のような描写ゆえ、コメディなのかと思いましたが、信仰に対する葛藤や親子三代に亘る絆がテーマの深イイ話でした。親友になる千波の存在が本当に大きい。そして「人が家族をつくるのは仲よく暮らすためじゃない。困難をみんなで乗り越えるためなんだ」と説く父親の言葉に感動。そう、これは東日本大震災直後に書かれた作品なのです。

2018/12/02

yukision

倒れた祖母が目を覚ました時、記憶は中学一年生で止まっていた。同じ中学一年の孫、夏草はいじめに悩む中、”同級生”となった祖母の過去を探ることに。ファンタジーではないが、時々「ヒンメリ」や過去の描写は幻想的でもあり、美しいだけはない、寂しさ、切なさも。少しずつ強くなっていく人たちが静かに描かれていて、読後感も悪くない。

2021/06/21

ヒデミン@もも

この頃、お気に入りのほしおさなえさん。活版印刷シリーズとは別物。三代の母娘の物語。そうそう、おばあちゃんにもお母さんにも 子ども時代があり、思春期があり、大人になった。信仰は、難しい。個々のものだから。ただ、宗派は違っていてもお墓は一緒に入れます。

2020/04/29

おれんじぺこ♪(16年生)

宗教のこと、いじめのこと、夫婦仲のこと、震災のこと、いろいろなことが詰まった小説だったけれど、最後は窓辺に揺れるヒンメリの中に陽の光が差し込むような気持ちになれるお話だった。

2019/03/31

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