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だれかの木琴

だれかの木琴

だれかの木琴

作家
井上荒野
出版社
幻冬舎
発売日
2011-12-09
ISBN
9784344021020
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だれかの木琴 / 感想・レビュー

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ミカママ

ストーカーをしたことはないが、被害にあったことがあるので、主人公小夜子と心境を反転させて読みました。やだやだ、病んどる。ごくフツーの主婦が堕ちていく過程の描写が、荒野さんお上手。アレなんだね、全然お咎めないんだ?社会に属さざるものの強み、というか。はぁぁ納得いかない。あ、タイトルの意味が未だ不明です。

2017/01/15

sk4

この小説が訴えてること。それは、「ホームセキュリティはよした方がいいよ」^_−☆b ということに尽きるのかな(笑)。 平凡な主婦、小夜子がいつの間にかストーカーになってゆくハナシ。小夜子の、誰にでも出来る、でもどう考えてもあり得ない数々の行動に何度も立ったり座ったりしてしまいました。 「鍵は付けとくけど、開けとくんだよ。いつも」 多分これが小夜子を救う答え。でも、光太郎にはそんな大それたことは出来ない。 豊かで清潔で安全・・・その恐ろしい歪みを思い知らされた『本当にありそうな怖い話』でした。

2013/08/22

pino

私には合わない物語だ。それでも、一気に読めたのは井上さんのモノ(者・物)に対する表現が丁寧で美しかったので。主婦、小夜子の行動には1ミリたりとも共感できん。私の昔の知人にも、男性に振り回されたり、逆に手玉に取っている人がいた。旦那は保険で恋人はつまみ。などとギョエ~な発言をしてた人もいた。(今はどうしてるのやら・・)でも、憎めないところがあった。しかし小夜子さん、こわすぎ!旦那も、妻を守るなんてカッコつけてるだけ!香水も調合を間違えると不快。木琴だって叩き過ぎると音が歪む。慣れは恐ろしか。知らんバイ。

2012/07/25

あつひめ

些細なことが棘のようにいずく心を刺激する。人の出会いってそんなものなのですが、そこから先が問題かもしれない。行動に移すか否か・・・。ストーカーまがいの行為だと本人が思っていないところがストーカーの怖いところなのだと思う。心の揺れに自分自身が想像以上の反応をしてしまったら・・・誰が止めてくれるんだろう。一緒に暮らす家族って何なのだろう???って妻の心の隙間なんてことで片付けられないような深刻なテーマだったような気がする。火遊びはお互いの意思の疎通があって「火遊び」となる。これじゃ・・・遊びじゃないよ。

2012/10/04

みんと

ひょんなことから、家庭内の歯車が狂いだす。 読み終えて、心が寒くなった。 同時に家庭を持つ意味を改めて考えてみた。 健常な心と狂気の境目とは一体何なのだろう。 何がストーカーになってしまったきっかけだったのだろう。 自分の中の異常さを認めない小夜子が救いようがなく胸が苦しくなってくる。

2012/11/21

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