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ミスター・グッド・ドクターをさがして

ミスター・グッド・ドクターをさがして

ミスター・グッド・ドクターをさがして

作家
東山彰良
出版社
幻冬舎
発売日
2012-01-27
ISBN
9784344021242
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ミスター・グッド・ドクターをさがして / 感想・レビュー

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ずっきん

仕事は医師の転職斡旋。趣味はパチンコ、ツレはクラブのママ。ミステリ風味の連作短編集。下品でテンポがいい会話。職人技の比喩をバンバンぶっこんで、よく流れが崩れないもんだと、ニヤニヤしてしまう。軽いエンタメ仕上げと思いきや、真っ正面から女を描いてる。実は女を書きたかったんじゃないのかなあとまで。スリラージャンルの国内の男性作家さんが描く、非ファンタジーのヒロインにはじめてお会いした気がする。いや、ダークファンタジーか(笑) 好き嫌いはあると思うが、わたしはこのコンビが大好きだ。

2021/05/22

R

医療系小説なんだけども、医者の転職に携わるという職業から、医療というよりも医師、そして、病院に潜む闇を照らした内容でした。問題を起こして転職する医者の世話をするという、非常に大変そうな仕事を通して、男はしょーもねぇなぁと愚痴をこぼす女性が主人公ながら、しょーもねぇのは男だけでなく、世間で、社会でと、何かに対するではない怒りを秘めた生き方、あるいはキャラクタで描かれていて、魅力的な人間ドラマでした。怒りの性質というのか、なんとなく共感できる、くつくつと滾る感じがステキでした。

2017/09/07

くみこ

医師転職斡旋会社に務めるいずみが主人公で、医療ミステリー仕立ての読みやすい一冊です。テンポ良く進むストーリーながら、主人公に魅力がありません。男性の作家さんが頑張って創り出した感まるだしです。前職はクラブホステスでセクシーな美人。医師達にもてまくり、ヤクザ相手に震えながらも姐御のような振る舞いって、陳腐過ぎやしませんか。何かにつけていずみが、女は、女だから、女ってと繰り返すのも度が過ぎる気がします。軽く楽しめる作品なのに、主人公が残念。

2016/10/04

ヨシノリ

「流」を読む前にどんな作家さんか知りたくてタイトルに惹かれ読んで見た。ストーリーは分かりやすくサクサク読めたが、分かりにくい表現が多々あった。記憶に残るエピソードがなく、残念。別の小説に挑戦しよう。

2018/06/28

ユカリ

今まで読んだ東山彰良作品は、ちょっと気取った含蓄のある比喩とは裏腹に弾けたヤンチャな展開とキャラが魅力。本作は水商売上がりの医師専門転職マネージャー(女性)が主役。いずみちゃん経歴の割に中身純情派で可愛らしいのだけど、社長同僚友達と、脇を固めるのが相当クセ強系。クライアント群も奥田英朗の伊良部先生といい勝負の破天荒さ。医者の括りだけど皆個性ある逸脱ぶり。巨大病院の闇、ヤクザ登場と、ちょっとVシネマの香り。続編あるかな?いずみちゃんと一色先生のその後が気になる!

2021/08/01

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