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七十歳死亡法案、可決

七十歳死亡法案、可決

七十歳死亡法案、可決

作家
垣谷美雨
出版社
幻冬舎
発売日
2012-01-27
ISBN
9784344021259
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七十歳死亡法案、可決 / 感想・レビュー

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ミカママ

過激すぎて全身ハリネズミのようなタイトルである。中身もなかなかにハリネズミ。日本が抱えている問題にズバリ斬り込んでいる。垣谷さん独特のユーモアは忘れずに。主人公・東洋子が踏みつけにされる様は、ここでも健在。他人事ながら思わず「逃げて」と歯ぎしりせざるを得ない。かつて七十代でがんで亡くなった友人は「終わりが見える利点」をわたしに遺していったが、いざ自分のときが来たらなにができるだろう…と言っても主題はそこではなく、あくまで「家族」。垣谷節炸裂であった。

2022/09/19

zero1

長生きは幸福?人の本質なら極端な設定を描くといい。垣谷らしい作品。70歳になったら安楽死!という法案が可決した。宝田家では、寝たきりの義母を介護する嫁の東洋子が疲弊。前半はイライラとため息。夫は妻の苦労を何も分からず海外旅行(怒!)。介護だけでなく引きこもりやブラック企業などの問題も描いている。ご都合主義はあるが、人の本音と「家族とは何か」を考えるきっかけになっている。家族だから言えないことはある。各人が動き出した後半は爽快感あり。やるじゃん。だらしない男が多い中、MVPは藤田!

2019/03/31

Yunemo

「物足りなかった」というのが、読後の第一感想。今の政治課題をすべて盛り込んでの展開。まさに今、65歳以上が全人口の1/4となっている高齢化社会問題そのものを取り扱ってはいるのだが。その割に軽すぎる感がある。ブラックユーモア的な眼でみればいいのかもしれない。60歳を過ぎて初めて、人生を俯瞰することができる、と言わせているが、高齢者と若い世代の関係をどう見ていくのか。単に若い世代が高齢者を養っていく世界にはしたくはない。家族のあり方をも含む大きな課題。国民全部が自分の立場で何をやっていくか、自身の課題でもある

2012/09/19

ダイ@2019.11.2~一時休止

孤軍奮闘する母親に対する周りの無理解・・・最後がイイ感じでよかった。それにしてもこんな法律できたらと考えると・・・ガクガクブルブル。

2016/02/11

美紀ちゃん

心の中の悪魔との戦い。 これは完全にワンオペ。 東洋子さんかわいそう。 介護は本当に大変なんだと思う。 私は子育てを卒業して、両親もまだ元気なので、今とても自由に過ごしているが、いつ、介護生活になるかわからない。 タイトルから想像したのとは違って、 ラストは温かい気持ちになれた。

2021/09/12

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