ナインデイズ 岩手県災害対策本部の闘い
ナインデイズ 岩手県災害対策本部の闘い / 感想・レビュー
みかん🍊
東日本大震災で岩手県災害対策本部で医療班の指揮を執った災害医療の資格を持った秋富医師たちの9日間の戦いを描いたノンフィクションノベルです、あの未曽有の災害時に県、自衛隊、消防と共に医師として一人でも多くの人を助けたい一心で不眠不休で奮闘した人々がいた、人命以上に優先されるものがあるはずはなない、あの時こうしていれば助けられた人命があったかもと後悔は尽きないが、これから起こるであろう災禍に少しでも役に立つように生かさなければいけない。
2020/05/29
なゆ
これはノンフィクション小説かな。想定外だらけの東日本大震災で、岩手県災害対策本部の医療班で指揮をとった秋富医師の怒涛の9日間。情報を集めてDMAT(災害派遣医療チーム)を的確に被災地に行かせようにも、まず情報が混乱、ヘリは足りない、燃料もない、現場に近づけない、沿岸部の医療システムはダウンと、緊迫した様子が伝わる。特に、遠く離れた東京の事務局などとのやりとりでは、温度差がありすぎて、どんなにか歯痒かっただろうと。これからの災害対策を考えているお役所関係の方々にも是非、読んでもらいたい。
2019/03/13
アメフトファン
岩手でのあの地震の際の際が災害対策本部の奮闘ぶりについて描いた本。あの時の混乱と医師をはじめとした部員の皆さんの限界を超えた活動ぶりに頭が下がる。それと同時にあの地震の悲惨さを再認識。今後必ずどこかで起こる地震に対して自治体、個人共にしっかり備えなければならないと改めて思った。
2014/04/16
takaC
これは手記なのか小説なのか?事実に基づいているし実在の医師の一人称形式で語られているが小説家の書き下ろしというのはどういった狙いがあるのだろうか?そんなこと気にせず読めって?そんな風に割り切れるモチーフではないからブツブツ言っている訳だが…
2012/06/13
ぶんこ
東日本大震災を扱った本を読んでいて単純に「行政は何をしていたのか」と疑問に思っていましたが、皆出来る限りの事を寝食を忘れておこなっていました。中には呆れるようなひともいましたが、想像力の欠如は私にもあるので反省。つくづく感じたのは万一の備えは3日間分ではなく7日分だった!今すぐにでも補充したい。未曾有の大惨事に縦割りや法解釈よりも、人命救助の使命に燃えた多くの人が居ることに感動しました。取り敢えず政府には衛星携帯電話を末端の行政施設に常備させて欲しい。何は無くとも確かな情報と移動手段確保。明日は我が身。
2019/03/31
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