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けむたい後輩

けむたい後輩

けむたい後輩

作家
柚木麻子
出版社
幻冬舎
発売日
2012-02-24
ISBN
9784344021396
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けむたい後輩 / 感想・レビュー

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風眠

女の嫌らしさ全開、「あーいるいる、こういう女」って、読みながら顔をしかめている自分もまた、嫌らしさを持つ女であることに気づく。自分は特別な才能があって、皆の注目を集めて当然で、同年代の子とは子どもくさくて付き合ってられないわって、かつての栄光を未だに引きずって、崇拝し慕ってくる後輩にいつのまにか追いぬかれているのに、それでもまだ女王様気取りの主人公。ザマーミロと思う反面、哀れにも思えてくる。いかにもありそうな女の世界の華やかさと怖さが、やけにリアルな物語だった。

2012/10/18

ダイ@2019.11.2~一時休止

柚木さんらしいなって感じの人物関係。最後でちょこっとスカッとした。

2015/01/27

いつでも母さん

柚木作家の守備範囲の広さにビックリ!やるなぁ。私には、『けむたい後輩とけむたい先輩』だった(笑)『面倒な先輩と後輩』にウンザリ。「女同士の人間関係って苦手」・・よく女が使うこの台詞に笑えた。誰にも感情移入が出来ずにいたが、ここに出ている男にもガッカリだよ(笑)居場所は自分の心の中にあるのだよ?と思う私だった。彼女たちの30年後が知りたいわ。嗚呼、ストレスが溜まったよ・・

2015/02/16

おしゃべりメガネ

いやぁ~、久しぶりに読んでいてずっとイライラしっぱなしの作品でした。読メユーザーさんのレビューを拝見すると、ビミョーなレビューが少なくないので少し不安になりながらも手に取り、読み始めましたが読み進めるのが正直、結構苦痛でした。面白くないワケではなく、とにかく登場人物たちに馴染めないのです。とにかく「栞子」に腹が立ち、「真実子」にイライラしっぱなしでした。でも、多分それは私が「おっさん」だからだと思います。女性読者さんが読むと、また違った感想が持てるのでは思います。でも、内面にグサッとくる描写は流石でした。

2014/09/27

さてさて

栞子、真実子、里美という三者三様の女性たちが繰り広げる大学生活の日常を描いたこの作品。人を『けむたい』と呼ばせるものは何なのか、人から『けむたい』と呼ばれるものは何なのか。煙草の煙と違って、決して目には見えない人と人との繋がりの中に生まれる持って行き場のない『けむたい』という感情が存分に描かれたこの物語。人によって見える、感じる世界が変わる結末が描かれるこの物語。自分がどういうタイプの人間であるかが図らずも浮かび上がってくるその結末に、『けむたい』という言葉を改めて噛み締めることになる、そんな作品でした。

2020/10/18

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