太陽は動かない
太陽は動かない / 感想・レビュー
海猫
序盤はいまいち掴まれるものがなく入り込めなかったが、中盤から日本が舞台になったあたりから題材の良さもわかるようになり、面白くなってきた。ただ個人的には作品自体がもっとタイトなほうが好み。
2017/10/21
しんたろー
読友さんが「映画を観ているようだ」とオススメ…なるほど!確かに映像的な作品だ。吉田さんが、こういうエンタメ色の強いものも書くとは知らなかった。石油の代替エネルギーをめぐる産業スパイたちの暗躍をアジアを中心に壮大に描いていて、ありそうな内容&展開にハラハラしながら楽しめた。個性豊かなキャラクターも揃っていて、好物の群像劇としても面白くて500P超えの長編でも全く飽きずに読めた。ところどころで描かれる、男の弱さと女の強かさも上手いので、素直に共感できる。AYAKOと鷹野&田岡の後日譚を続編として書いて欲しい♫
2018/03/18
まちゃ
「森は知っている」が面白かったので、順番が逆になりましたがこちらも読んでみました。香港、上海、東京などアジアを股に掛けた新エネルギーの利権を巡る産業スパイ達の攻防を描いたノンストップ・アクション・ハードボイルド。展開がスピーディで面白かったです。躍動するアジアを舞台に鷹野らスパイが活躍するハードボイルドをまた読んでみたいと思いました。シリーズ化して欲しい作品です。
2016/02/07
鳳
序盤は今一つ入り込めなかったが、五十嵐議員登場からの中盤、一気に引き込まれました。スパイのイメージが変わった。鷹野さん、田岡さん、ナイスコンビでした。楽しめました「無理は承知だよ。承知でここまで来てんだよ!」鷹野さん、痺れた。やっぱり、欲張っちゃダメですね。
2016/01/28
修一朗
従来の吉田修一作品とは毛色の違った全開エンタメ,このまんま映画になっちゃうじゃんていう産業スパイモノだ。太陽光発電技術争奪戦だし,中国共産党も反政府組織もからむし,アジア各地で敵味方が入り乱れるわで,盛りだくさん,面白いけど読む方は忙しい。主人公のキャラ造形は「大阪幼児置き去り事件」がきっかけだそうで,鷹野の凄惨な過去は「森は知っている」で知った。AYAKOは峰不二子イメージっていう感想の方多いですね,すみません私もそう感じました。吉田さんの”暑苦しくてギラギラして臭うアジアが好きだ”が伝わってくるなぁ。
2015/07/10
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