快楽上等! 3.11以降を生きる
快楽上等! 3.11以降を生きる / 感想・レビュー
ふみ
歴史書みたいな対談。←いい意味で。例えば光合成について。ガールズトークで語ることはないけど、それは禁忌だからじゃなくてしてて当たり前という共通認識があるから。例えば、性について。決まった相手と避妊は必須 という教育を母から受けた。いわゆる貞操観念じゃなくて、堕胎も性病も不妊のリスクをもたらすのは♀にだけだから。つくづく、この人たちの冒険の上に今の自分は生きてるんだなぁ、と。それでも、ロマンチックラブ•イデオロギーからは自由じゃないのは、子供部屋から出たくない世代だから?
2014/12/29
桜もち
スラスラ読めるし、おもしろい。解説によるとフェミニズムって解放を求める思想と実践ということか〜。家父長制には反対するけど結婚するフェミの人もいるし、フェミでもステキな男性にときめいていいわけでしょ?フェミニズムをまだ飲み込めないけどそれこそ思考停止にならないように考えていきたいと思う。震災後脱原発が叫ばれた時、女性に向けて『お母さん!』が連発されてむかっときたというのは同意できる。女性はみんなお母さんというわけじゃないもの。原発災害から逃れたいのはエゴイズムだろう、脱原発に子供をダシに使うな!っていう。
2016/02/20
怜
湯山さんの全開っぷりが上野さんの違う面を引き出していつもとは違う対談になっている。対談というより会話に近い対談集。お互いの発する言葉が起爆剤になって会話がどんどんひろがってゆく。これが会話の醍醐味ではないだろうか。親子関係、恋愛、男女、女同士、結婚、性、老いなど。美魔女やオタク、きゃりーぱみゅぱみゅなどわかりやすい例えを出してバッサバッサ切り倒して行く小気味良さ。フェミ本のようでいて、実はそうじゃない。老若男女に読んでほしい
2014/12/15
みんと
確かに面白かったのだが、お二人の対談の力強さには脱帽である。 秘めた話も全てあけすけで、女性の視点から考えると実に興味深い。 女性同士だと、友達でもなかなか踏み込めない内容だ。 男性読者はどんな感想を抱くのだろうか。 男性側視点の考えも聞いてみたいものだ。 フェミニズムが女性解放を求める思想と実践だとしたら、どのように開放されるのが理想なのかもう少し続きを聞きたい気がした。
2014/01/08
どんぐり
湯山玲子と上野千鶴子の対談。共振し合う女二人の快活な会話が楽しい。「男がマグロの快楽を覚えたことと、草食系男子の増加は、つながってますよね。逆に言うと、マグロの女を黙らせてでもという、かつての男の益荒男振りは、原子力保安院のごとくに今や崩壊してしまったということです」「春樹の主人公って、まったく自分からアクションを起こさないのに、何事かが起きるんじゃない。何かが起きるイニシアチブは全部、女がとってる」。3.11以降を生きる女たちの快楽と怒りが炸裂。
2013/10/12
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