偽りのシスター
偽りのシスター / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
しかし、まぁ次から次へとよく思いつきますね、横関さんは。今作は家族(兄弟)愛と仕事への意識みたいなものを軸にしながら展開していく、ミステリーです。相変わらず、ちょっと不思議なお子さま(でもないかな)キャラが登場し、物語を引き締めてくれます。失業したことを隠し続ける兄「太一」と刑事で捜査中に誤って容疑者を射殺してしまった弟「和也」のもとに突如‘妹’として「麻美」が現れ、3人の生活が始まります。ミステリー色としてはそれほど濃いワケではありませんが、他の作品と同様にプロローグとエピローグがホント、お見事です!
2016/01/16
ダイ@2019.11.2~一時休止
兄弟に現れた腹違いの妹と事件との関係とは?。最後のオチがイイ感じ。
2014/10/09
モルク
明るい兄と真面目な刑事の弟。しかし兄はリストラされたことを言えず、弟は犯人を射殺してしまい後輩がその罪をかぶっていることを話せない。そのふたりが住むマンションに腹違いの妹と名乗る人物が来て同居を始める。彼女は本当に妹なのか、そうでなければ何者?その目的は…。さらさら読める。おっとりして能天気な兄が憎めない存在。そして兄と弟が殺してしまった犯人の息子との公園でのやり取り、ふたりの交流がなんともほほえましい。
2023/07/08
taiko
リストラされ無職となった兄と、現職刑事の弟の元に、腹違いの妹を名乗る麻美が現れた。初めての作家さん。先入観なく、あらすじもほぼ知らない状態で読み始めました。さらさらと軽く読了。先を想像しながら、楽しく読み進めました。兄弟と麻美の関係は?が一番の焦点なのかと思っていましたが、いやいや、もっと大事な事件がありましたね。それがスタート、忘れてました。テンポの良い展開、エンタメとして楽しむのにはちょうど良かったです。
2015/11/28
美登利
一気読みです。横関さんの作品は悪いことをしていても何だか憎めない感じのキャラクターが多いので、安心して読めますが、今回はあんまりドキドキハラハラ感がなかったかな?リストラされたことを弟に言えずに、それなのに割と脳天気で公園で時間を潰す兄と、刑事として大変なことをしてしまい悩む弟と対比が激しいです。あまり上手くいってるように見えない兄弟のもとに突然やってくる腹違いの妹。事件の真相もあぶり出されドタバタして、謎は解き明かされるけれど今一つすっきりしない気持ちが残るのは、横関さんの本の中でも珍しいかもしれない。
2016/07/28
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