KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

伊藤くん A to E

伊藤くん A to E

伊藤くん A to E

作家
柚木麻子
出版社
幻冬舎
発売日
2013-09-27
ISBN
9784344024588
amazonで購入する

伊藤くん A to E / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ウッディ

実家が金持ちでイケメンだけど、自意識過剰でめんどくさい伊藤くん。そんな彼の周りの5人の女の子の視点からの物語。女性から好かれるのに、男の友達はおらず、人望もない。傷つく事を怖れて、何も決めようとしない、そんなダメダメで痛い奴の伊藤くんを取り巻く女性達も結構、ドロドロでした。自分を好きになり、ぐいぐい押されると引いてしまい、好きになった女性からはそっぽ向かれる伊藤くんは、かわいそうだけど、自業自得。自分の近くに伊藤くんみたいな男がいると、かなり鬱陶しい。軽い内容かと思いきや、ドヨーンとした読後感でした。

2018/07/22

ダイ@2019.11.2~一時休止

伊藤くんをめぐる5人の女の連作短編集。帯にあるようにこんな男のどこがいいのかが全然理解できない。

2014/11/20

風眠

様々な女の視点から見た「伊藤くん」。彼はありとあらゆる形で「クズ」を体現している男だ。伊藤に雑に扱われる都合のいい女・A、伊藤からストーカーされる塾のバイト・B、伊藤の童貞を奪ったデパ地下ケーキ屋副店長・C、処女は重いと伊藤にフられ、誰でもいいから済ませようと必死な大学職員・D、そして伊藤が通う勉強会を主宰する、売れない脚本家・E。嫌だとか何とか言いながらも伊藤に執着するのは、彼の中に自分が見えるから、本当の自分を認めるのが怖いから。何だか痛いところ突かれちゃったなー、って思わず我が身を振り返る連作小説。

2014/02/10

hiro

柚木作品5冊目。少しずつ重なっている5編の連作短編集。直木賞候補になったということで、いつも以上に期待して読み出した。しかし、残念ながら、伊藤くんがつかみどころがなく、また、まったく違う個性に設定された各短編のヒロイン、A島原智美、B野瀬修子、C相田聡子、D神保実希が、読み終えてみると、みな似たような4人に思えた。最後の売れなくなった33歳の脚本家、E矢崎莉桜のぐたぐた感は、耳掃除動画を観ている途中のように、嫌なものを観ているようだったが、そのまま終わらず最後に少し変化がみえ、5編の中で一番印象に残った。

2014/06/09

ナイスネイチャ

図書館本。柚木さん2作目「ランチのアッコちゃん」を想像していたが、まったく違った。最低の男伊藤くんに纏わる5人の女性の短編集。伊藤くんはクズで最低だが、出てくる女性も難ありと感じました。A、Bまではまともかなと思ったが、進むごとにすごくなりEになるとほぼホラー気味。まあ最後は前向きだったのでよかったかな。

2014/07/08

感想・レビューをもっと見る